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Acronisの製品責任者が語る、顧客志向のバックアップ技術

要望されれば、冷蔵庫のバックアップもとれるようにする

2016年10月03日 09時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII

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HDDを暗号化して身代金を請求するランサムウェアにも効果的

――最後に今後「Acronis True Image」が目指しているものは?

ガイダー 単にバックアップを取るソリューションを提供するのではなく、データ管理のソリューションも提供していきたいと考えております。つまり、情報を集約し、保存し、必要な情報を見つけられ、かつ復元できることです。

 また近年流行っているランサムウェアなど、ウイルス対策についても強化しようと考えています。ランサムウェアは色々な攻撃方法が出てきていて、さまざまなものを暗号化できてしまうため、これからもこの問題はますます大きくなっていくと思います。ただ、バックアップがランサムウェアから身を守る最適な方法だと考えております。

 さらに、最近のハッカーは、情報を盗むというよりは、改ざんすることで、人々を苦しめようとしています。例えば、5年前の休暇にどこへ行ったかと遡ってみたら、本来なら妻と行っているはずなのに別の女性の顔が入っていたらどうでしょう。いかなる状況においてもデータがしっかり守られるバックアップソリューションを今後も提供していくことが大切だと考えています。

 このようにバックアップソリューションは、あらゆるデバイスやサービスに必要不可欠であり、データが失われないようにするだけでなく、データの改ざんを防いだり、ウイルスから身を守るための手段として利用されている。意外と疎かになっているバックアップについて、いま一度よく考えてすべてのデバイスを保護するように見直そう。

プロフィール

ガイダー・マグダヌロフ
バイスプレジデント ジェネラルマネージャー グローバルコンシューマ&オンラインセールス担当。Acronis True Imageを始めとした個人向け製品群を統括し、オンラインセールス及びマーケティングチームをリード。CEOをサポートするビジネスマネージャーとして戦略的なプロジェクトを実行している。

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