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業界人の《ことば》から 第158回

島根富士通の効率化ノウハウを垣間見る

Windows 10搭載ノート生産、OSインストールに1.2倍の時間が必要

2015年08月26日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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モノづくりは人づくりが基本にある

 島根富士通の宇佐美隆一社長が、「モノづくりは人づくりが基本姿勢である」と語るように、社員のスキル向上を付加価値の高いモノづくりの源泉と位置づけ、技能を高めるための教育カリキュラムや資格制度を実施するほか、神奈川県川崎市の川崎工場の開発部門と連携した社内留学制度により、開発現場と製造現場のノウハウを共有。お互いが連携することで、製造品質を高めることにもつなげている。

基板の検査、分割を行う工程。今後完全自動化を図る

組み立てライン

組み立て試験工程

緩衝材の自動組み立てロボット

 そして、社員が蓄積した高いスキルを、生産現場でサポートするのが機械である。同社ではロボット技術や独自開発の治具などを活用し、生産ラインの効率化や品質向上を図り、「品質は現場で造り込む」といった姿勢を打ち出している。ねじの種類や数を間違えないようにするための治具や、キーボードの検査機、シールの貼付位置を確認する検査機なども、手作りのもの。部品や添付品などに関しては、デジタルピッキングシステムを活用することで、間違いが起こらない供給体制と効率化を実現している。さらに、緩衝材に利用する段ボールの構造を自らを設計しなおし、ロボットで自動的に組み上げる仕組みも導入している。

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