米国はNetflixが圧倒的強さ! 動画共有・配信サービス早わかり
視聴者数はFC2+ニコ動よりYouTubeのほうが多い!?
2015年06月01日 09時00分更新
スマホからの利用者数>PCからの利用者数
ニールセンによると、「ビデオ/動画」カテゴリ全体での利用者数推移を見ると、スマートフォンからの利用者は増加しており、2015年1月には3700万人を超えている。これは、スマートフォンからのインターネット利用者の80%が利用していることになる。
一方、PCからの利用者数は減少傾向にある。2015年1月時点での利用者比は、スマホ:PC=3701万人:2682万人となっており、利用者数においてはスマホがPCを1000万人以上、上回っていることになる。
なお、サービスごとのスマホとPCからの利用者比を見ると、YouTubeはスマホが3060万人に対してPCが1864万人。ニコニコ動画はスマホが1353万人に対してPCは799万人と、それぞれスマホの利用者数がPCからの利用者数を上回った。一方GyaO!はスマホが533万人に対してPCが880万人とPCからの利用者数のほうが多かった。
米国ではNetflixが圧倒的
米動画配信ソリューション企業Qwitによると、2014年3月時点での米国におけるストリーミング回数によるランキングは以下の通り。
ストリーミング回数ランキング | ||
---|---|---|
サービス名 | シェア | |
1 | Netflix | 57.5% |
2 | YouTube | 16.9% |
3 | Amazon(Prime Instant Video) | 3.0% |
4 | Hulu | 2.8% |
5 | Twich | 1.6% |
Qwit調べ
NetflixとHuluは月額制サービス、3位のPrime Instant Video(Amazon)は1本単位で借りる、有料のオンラインレンタルビデオサービスだ。5位のTwichは無料のゲームプレイ動画配信アプリであり、どのサービスも、PCだけでなくタブレットやスマートフォンからも利用できる。ちなみに10位はInstagramだった。
なお、コムスコアによると、2014年11月時点での米国における1視聴者あたりの利用時間は1253.5分/月。
Netflixが過半数以上を占め、YouTubeが続くという状態になっている。Netflixは月額8.99ドルという低額で映画やテレビ番組が見放題のサービスであり、米国ではCATVを解約して同社に乗り換える動きが社会現象となったほどだ。
日本ではまだまだYouTubeの天下だが、2015年秋には、日本にもNetflixが上陸予定だ。ただし、米国では推定7~9割が何らかの有料放送サービスと契約しており、有料放送が受け入れられる土壌がある一方で、日本では有料放送サービスを利用したことがないユーザーが大半という違いがあるため、日本でも同様の変化があるとは言いがたいかもしれない。
ユーザーとしては選択肢が増えることは喜ぶべきことであり、動画の視聴方法や楽しみ方が多様化していくことは間違いなさそうだ。
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