ESETは、現在、世界でシェア5位に位置づけるセキュリティソフトウェアベンダーだという。そして、日本では現在4位のポジションにあるという。だが、特筆できるのは、いずれの市場においても、最も成長率が高いベンダーになっているという点だ。
日本では、キヤノン、ホンダ、東芝、三菱自動車などに導入実績があり、約60億円の事業規模に達しているという。
ESET イグナシオ・スバンパトCSO/CMOは、「日本においても、さらに順位を高めることができるだろう。日本ではひとつ順位をあげて、3位を狙っていきたい。また、世界では5位だが、これも3位にしたい」とする。
キヤノン IT ソリューションズ 執行役員 セキュリティソリューション事業部長の近藤伸也氏も、「日本においては、高い成長を遂げているものの、まだ10台に1台であり、成長させる余地がある。大手に比べて、ブランド認知度が低いところが課題。4月1日から、新たな組織を作り、大規模ユーザー向け販売を強化しているほか、医療分野などへの特定業種や、POSなどの特定デバイスへの取り組みも強化したい。また、ESETセキュリティパートナープログラムを通じて、パートナー向け支援策も強化したい」とシェア拡大に向けて意欲をみせる。
日本のユーザーの声を反映した新製品を擁して、ここで一気にアクセルを踏む考えだ。
![](/img/blank.gif)
この連載の記事
-
第595回
ビジネス
DX銘柄2024発表、進行する日本のDX、しかし米国よりもここが足りない!! -
第594回
ビジネス
自動車工業会は、今年もJapan Mobility Showを開催、前身は東京モーターショー -
第593回
ビジネス
赤字が続くJDI、頼みの綱は次世代有機EL「eLEAP」、ついに量産へ -
第592回
ビジネス
まずは現場を知ること、人事部門出身の社長が続くダイキン -
第591回
ビジネス
シャープが堺のディスプレーパネル生産を停止、2期連続の赤字受け -
第590回
ビジネス
生成AIに3000億円投資の日立、成長機会なのか? -
第589回
ビジネス
三菱電機が標ぼうする「サステナビリティ経営」、トレードオフからトレードオンへ -
第588回
ビジネス
富士通の子会社でDX専門のコンサルティングをするRidgelinez -
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ - この連載の一覧へ