米ヒューレット・パッカード(HP)は米国時間3月2日、企業向け無線LANベンダーの米アルバネットワークス(Aruba Networks)の買収で合意したと発表した。発表の中で両社は、「強力なArubaブランドを活用して次世代の統合キャンパス・ソリューションを提供する」と述べている。
アルバは、無線LANアクセスポイントやコントローラ、管理ツール、バックエンドの認証基盤などの製品群を擁するベンダー(関連記事)。従業員数は約1800人、2014年度の売上は7億2900万ドル、過去5年間の年平均成長率は売上ベースで30%だった。
今回HPでは、アルバを1株あたり24.67ドルの現金で買収する方針で、両社の取締役会で承認された。発表によれば、この取引の資産価値は約30億ドルで、現金と負債の総額は約27億ドル。買収統合後は、HPのエンタープライズ・グループ配下で、ArubaのCEOであるドミニク・オー氏、技術責任者のキルティ・メルコート氏が率いる新組織となる見込み。
モバイルデバイスの導入が進む中で、企業ネットワークに対するニーズも急速に“モバイル化”している。HPの会長兼社長、CEOを務めるメグ・ホイットマン氏は、アルバの無線LANソリューションとHPのスイッチングポートフォリオを組み合わせることで、企業が次世代モバイルネットワークを簡単に導入できるようにするための、最もシンプルかつ安全なネットワーキングソリューションを提供する、と述べている。
なお、今回の買収は、HPの2015年会計年度の第2四半期(2~4月期)に完了する予定。