業界人の《ことば》から 第107回
東京オリンピックのころにはクラウドといえばOracleを
データベースNo.1のオラクル、マーケティングリレーションでもトップを目指す
2014年09月02日 09時00分更新
Hyperionをクラウドで展開
続いて発表したのが、経営管理ソリューション「Oracle Planning and Budgeting Cloud Service」である。
この分野で高い実績を持つ「Oracle Hyperion」をクラウドサービスとして提供するもので、オンプレミス環境で提供されてきたOracle Hyperion Planningの予算管理、管理会計などの機能を、月額課金制のSaaSによって提供。これにより、オンプレミス、クラウド、あるいはこれらを併用した形で利用できる。
杉原社長は、「オラクルは、経営管理アプリケーション市場において、過去5年に渡り、世界ナンバーワンを維持している。日本では経営管理にExcelを利用するケースが多いが、全世界4000社以上において、世界の企業の経営効率化を支援してきた実績をもとに、Excelからの脱却を支援する」と述べた。
発売記念として、36カ月を契約すると18カ月間無料で利用できるという、戦略的キャンペーンも用意する。
ここにおいても杉原社長は、「日本市場初のEPMクラウドサービスになる。この分野でのナンバーワンを目指す」と宣言する。
オラクルのクラウド戦略は、日本においても着実に顕在化しようとしている。
2020年という目標設定は、かなり先のように見える。
だが、データベースベンダーという強いイメージを維持しながら、クラウドベンダーという新たなイメージを作るにはそれぐらいの時間が必要なのだろうか。
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