小さいからこそできることがあると関取氏
VAIO株式会社の事業規模は、ソニーのPC事業の規模とは大きく異なる。
関取社長自らが「小さなメーカー」と表現するように、ソニーでは、1100人規模でPC事業を推進してきたのに対して、VAIO株式会社では240人の規模に留まる。
また、2013年度には560万台の年間出荷規模を誇ったソニーのPC事業は、VAIO株式会社になったことで、2014年度の出荷計画は30~35万台規模とし、16分の1にまで規模を縮小させる。
![](/img/2014/07/08/1004364/l/02cab5da8a81538a.jpg)
規模は縮小するが、そのぶん思い切りのいいことができる強みもあるという
「思いっきりのいい選択と集中ができる」と、関取社長はこの規模だからこその強みを生かす考えだ。
ようやくのVAIO新商品も登場、新機軸のモデルも鋭意開発中?
まずは、ソニー時代から販売していたノートPCの「VAIO Pro 11/13」および「VAIO Fit 15E」に限定した形で取り扱いを開始。ディスプレイ下部に配置していた「SONY」のブランドロゴを取り外し、VAIOの文字だけにした。
注目されるのは、VAIO株式会社となって初めて投入される新たな製品だが、VAIO株式会社の赤羽良介執行役員副社長は、「一点突破のVAIOらしい製品を投入する」と語る。
発売時期は年明け早々の公算が高いため、現時点ではまだその詳細などについては明らかにはしていない。
だが、ソニー時代からVAIOの開発に携わっていたエンジニアがそのまま新会社に移籍している。VAIOのDNAを継承した製品が登場することに期待したいところだ。
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