JR西日本は6月19日、列車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を駅舎の電力に活用することができる「直流電力変換装置」の開発を進め、導入を予定していると発表した。
回生ブレーキシステムは多くの鉄道で導入が進められるが、架線に戻して他の電車の加速に用いるケースがほとんどで、同じ路線区間に電車がいない場合は活用されないままロスとなっていた。
JR西日本は富士電機と共同開発を進めており、電車架線の直流電流を交流に変換、駅舎電力として利用する。最大出力は約50kW、省エネ効果は1日あたり約100kWhになる予定。
2016年春に開業を予定しているJR神戸線(東海道本線)六甲道・灘駅間新駅(仮称:まや駅)に導入する予定。また同駅ではLED照明やソーラーパネル設置など積極的にエコ駅舎化を進め、電力消費を従来型の同程度の駅舎より約50%以下に抑えることを目標にしている。