TOPスポンサー契約を更新したパナソニック
パナソニックの東京オリンピック推進本部長・井戸正弘役員は、「新国立競技場を含む神宮外苑を日本の技術のショーケースとする最先端五輪関連施設の実現に取り組む。
暑さ対策などの都市環境整備、電気自転車の普及や渋滞問題の解決といった交通管制、期間中の大地震対策をはじめとした防災・災害時対策、キャッシュレス対応や自動翻訳を活用した言語対応などによる観光立国化の促進、高齢化などに対応したバリアフリーの促進などが重要な鍵になる。
一過性でなく、後世に残るレガシーの形成と、地方への広がりに取り組むことで、東京オリンピックから20年後のくらしの形成を目指す」とし、「スマートコミュニティ、スマートセキュリティ、スマートコミュニケーション、スマートペイメント、スマートトランスポーテーションという5つのスマートへの取り組みを通じて、技術とソリューションを活用したパナソニックのショーケースに、東京オリンピックを活用したい」と、東京オリンピック推進本部の狙い、ひいてはパナソニック全体の取り組みについて語る。
放送機器はもちろん、黒モノ、白モノと絡めたマーケティング展開も
パナソニックが契約したTOPスポンサーは、オリンピックスポンサーとして最高位の契約であり、オリンピック大会に関する様々な活動を、技術面や資金面から支援することになる。
パナソニックが、TOPスポンサー契約をしたのは1988年のカルガリー冬季オリンピックからであり、徐々にスポンサー契約の範囲を拡大。テレビ、放送用・プロ用を含む音響・映像機器のほか、AV記録メディア、カーナビおよび関連カーエンターテインメント機器、AVセキュリティ関連機器、白物家電、電動自転車を対象カテゴリーとして、オリンピックと連動させたグローバルでのマーケティング権利、IOCおよびオリンピック大会組織委員会への納入に関する第一交渉権を得ている。
この連載の記事
-
第594回
ビジネス
自動車工業会は、今年もJapan Mobility Showを開催、前身は東京モーターショー -
第593回
ビジネス
赤字が続くJDI、頼みの綱は次世代有機EL「eLEAP」、ついに量産へ -
第592回
ビジネス
まずは現場を知ること、人事部門出身の社長が続くダイキン -
第591回
ビジネス
シャープが堺のディスプレーパネル生産を停止、2期連続の赤字受け -
第590回
ビジネス
生成AIに3000億円投資の日立、成長機会なのか? -
第589回
ビジネス
三菱電機が標ぼうする「サステナビリティ経営」、トレードオフからトレードオンへ -
第588回
ビジネス
富士通の子会社でDX専門のコンサルティングをするRidgelinez -
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? - この連載の一覧へ