多様なロボットを制御することが可能な
ロボット制御ソフトウェア「V-Sido OS」
ソフトバンクグループのアスラテックは、6月11日、新規ロボット事業に関する説明会を開催。ロボット制御用ソフトウェア「V-Sido(ブシドー) OS」の提供、およびロボット開発支援を開始し、ロボット・ソフトウェア事業に本格的に参入する姿勢を明らかにした。
V-Sido OSの大きな特徴は、リアルタイムにロボットの動きを生成できる点だ。たとえば、従来の人型のロボットに「右手を挙げろ」という命令だけを出した場合、右手を挙げることにより全体のバランスが崩れ、転倒してしまうおそれがある。
しかしV-Sido OSならば、リアルタイムで全体の姿勢などを制御し、転倒しないようにバランスを取りながら、右手を挙げる動作ができる。そのため、細かい指示を出さずとも、スマートフォンなどの入力デバイスから大まかな指示を出すだけで、ロボットが必要な情報を補完し、動くことが可能となる。
従来のロボットの多くは、メーカー各社が独自に開発した専用の制御システムを用いていたため、新たにロボットを開発する場合、メーカーは一から制御システムを作る必要があった。
しかし、同社によれば、V-Sido OSには大きさや形状、用途を問わず、多様なロボットを制御できる汎用性の高さがあるために、企業はロボットをより効率的に開発することができるようになり、開発コストの削減や開発期間の大幅な短縮が可能だという。
(次ページでは、V-Sido OSの機能を実装した「V-Sido CONNECT」も紹介)