ソフトバンクは6月5日、“感情認識パーソナルロボット”「Pepper(ペッパー)」を発表した。
ソフトバンクがまさかのロボット業界参入!
感情を持つロボット「Pepper」発売へ
ソフトバンクが2012年に出資した仏アルデバランと共同で開発した。ロボットに搭載したマイク、タッチセンサー、レーザーセンサー、ジャイロセンサーなどを使って周囲の状況を把握でき、人の表情や声のトーンなどから人の感情を推定することもできる。
またPepperのために独自開発した間接技術によるなめらかな動きも特徴の一つ。動力は内蔵のリチウムイオンバッテリーで、容量は30.0Ah/795Wh。稼動時間は公称で約12時間以上。
2015年2月に発売予定で、価格は21万3840円。寸法/重量は約幅485×高さ1210×奥行き425mm/約28kg。市販にあたっては、オーナーとのコミュニケーションを通じて“学習し、成長する”機能も実装する予定だ。
Pepperが実装する“学習と成長”機能とは?
Pepperと、一般的な対話型のロボットとの最も大きな違いは、各センサーで人の感情を読み取ることに加え、「学習と成長」にクラウド上のデータベースを用いる点。センサーからの情報を元に、アプリケーションを自立的に制御できるだけでなく、各家庭で学んだことを一度データベースに預け、Pepperが相互にデータベースから学習できる。また専用の「ロボアプリ」インストールによる機能の拡張も可能で、開発用キット(SDK)も提供される
とはいえすべてのPepperが同じように学習し、同じように成長していくというわけではない。PepperのAIは各家庭にパーソナライズされた領域「パーソナルAI」と、Pepper同士で情報を共有し学習する領域「クラウドAI」とに分かれているとのこと。
またクラウドで共有される情報の範囲については、「アルデバランの倫理観に基づいており、プライバシーはきちんと守られる(アルデバラン CEO ブルーノ・メゾニエ氏)」という。