バッテリーケースなのもポイント
しかし、厚く、重くなってしまうのは避けられない
前ページではストレージとアプリについて触れたが、忘れていけないのは、ケース自体が1700mAhのバッテリーを搭載していることだ。装着した状態で、背面のスタンバイスイッチを切り替えれば給電がスタートする。
バッテリー残量は、背面下部にあるLEDインジケーターでチェックできる。付属のケーブルを用いることで、iPhone本体とspace pack内バッテリーの同時充電も可能だ。実にありがたい。
……と、ここまでspace packのメリットに触れてきたわけだが、弱点もないわけではない。まず、世間に流通しているiPhoneのケースと比較すると(ストレージとバッテリーがあるから当然だが)、大きく、厚い。薄いケースの方がいい、という人にはちょっと悩みどころかもしれない。
また、ケースを付けている間は、Micro-USB端子で充電を行うため、Lightning端子に接続するスタンドやスピーカーに繋げなくなるケースもある。下部分だけを取れば問題はないが、その場合、無くさないように注意したい。なお、ケースを付けていても、iTunesを使ってMicro-USB端子経由でPCとiPhoneを同期することは可能だ。
音楽や写真をたくさん持ち歩きたいなら
とても魅力的なケースといえる
ざっと見てきたが、傷や衝撃からiPhoneを保護するだけでなく、多くのユーザーの悩みであるバッテリー切れとストレージ不足を解決するという、かなりうれしいアイテムだろう。値段は若干高いが、ストレージとバッテリーをこれ一つでまかなっていると考えれば、考慮に値する価格帯といえる。
特に音楽や写真を大量に持ち歩きたいなら、PCに接続する手間があるとはいえ、ケースをこれに代えるだけでいい。その分iPhoneのストレージに余裕が生まれるので、一時作業用の領域を空けなければならないiOSのアップデートや、容量の大きいアプリのダウンロードをする際にも安心だ。
また、いつでも閲覧したい写真や音楽ファイルはiPhone本体に、それほどでもないがたまに見たい/聴きたいファイルはspace packに入れる、といった使い分けもいいだろう。クラウドなどに頼らず、WordファイルやExcelファイルを持ち歩ける、という点もポイント。USBメモリーなどを携帯しなくとも、日頃携帯するiPhoneのケースにファイルを入れられるというのは、ビジネスユーザーにとって転ばぬ先の杖になるかもしれない。
ただ、重さや厚みが増してしまうというデメリットもあるし、手に持って確かめてみないことには……という人もいるはず。いずれにせよ、気になったなら、ぜひ店頭などで実物をチェックしてみることをすすめたい。
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