ハンバーガーはファーストフード……という既成概念を木っ端微塵に破壊する、1000円の大台をあっさり超えるバーガーが登場する。
ロッテリアは7月29日より、「山形牛ハンバーグステーキバーガー(サラダ付き)」を数量限定にて全国のロッテリアにおいて販売する。価格は1300円。大事なことなので2度言うが、価格は1300円。
しかし、なぜこのような強気価格の商品が販売されるのか。もともとロッテリアでは、2010年より、年に一度の“ご褒美”として、年末シーズン間近の11月29日(いい肉の日)より、期間限定商品として“ご褒美”バーガーを販売している。
それだけではなく、「毎月29日はブランド和牛バーガー」の日とし、日本各地の和牛を使用したバーガーを順次発売する計画も進行している。山形牛ハンバーグステーキバーガーは、その第2弾となるわけだ。
なんといっても、主役はパティ。寒暖差の厳しい山形で、丹精込めて長期にわたり肥育されたという山形牛を使用。やわらかくまろやかな食感をより味わえるように、約6mmの粗挽きにしたハンバーグパティに仕上げた。
また、味の決め手となるソースには、赤ワイン風調味料、ブイヨン、りんごなどを加えじっくりと煮込んだ濃厚デミグラスソースと、山形県・庄内産の大豆と米を使用した味噌にトマトペーストを加えたさわやかなトマト味噌アリゴソースを合わせている。
さらに、カットされたレタスとトマト、クルトンにフレンチドレッシングを合わせた「サラダ」をつけあわせた。
ファーストフードといえば、大手牛丼チェーンの松屋が、主力メニューである牛丼(牛めし)の肉質などを上げる代わりに、高い価格に設定すると発表している。多少値段が上がったとしても、よりおいしい商品を求める消費者が増えている……というのが松屋の考えだというが、ロッテリアもそのような流れに乗ろうと考えているのかもしれない。
もともと、「麺屋武蔵 ラーメンバーガー」(関連記事)、「大勝軒 元祖つけ麺バーガー」(関連記事)など、バリエーションの多彩さには定評のあるロッテリア。高級路線をねらった、今回のバーガーにも注目したい。