久々に自作PCに挑戦しようとする人のための応援企画として毎年お届している「アキバで恥をかかないための最新パーツ事情」。今回も、2013年から2014年にかけて登場した製品をおさらいし、最新パーツに詳しくなっておこう。
ゴールデンウィークにパーツショップを訪れても戸惑うことなく買い物を楽しむために、ここはひとつしっかりと勉強をしてからPCの自作に臨みたい。それではさっそく、2013年~2014年にかけてのPCパーツのトレンドを一気に振り返っていこう。第1回は「CPU/APU編」だ。
2013年から2014年の最新CPU事情
~インテル編~
まずはインテル製CPUの1年から振り返ってみよう。現在、選択できるソケットはメインストリーム向けLGA 1150と、ハイエンド向けLGA 2011の2種類のみ。
CPUはLGA 1150対応で今から約1年前に発売された、開発コードネーム“Haswell”こと第4世代Coreプロセッサー・ファミリーと、やや高額で一般ユーザーには縁が遠いLGA 2011対応の“Ivy Bridge-E(アイヴィーブリッジ・イー)”だ。かつてのメインストリーム向けCPUであるIvy Bridgeからは、完全に移行が完了している。
エンスージアスト向けのハイエンドCPU
「Core i7」(LGA 2011対応)
“Ivy Bridge-E”は従来モデル“Sandy Bridge-E(サンディーブリッジ・イー)”の後継となるLGA 2011対応の新型CPU。主な変更点は、製造プロセスが32nm→22nm、4チャンネル対応のDDR3メモリーがDDR3-1600→DDR3-1866、PCI Expressインターフェースが2.0→3.0にそれぞれ対応したこと。対応チップセットはIntel X79 Expressとなる。
ちなみに、現在のメインストリーム向けCPUではグラフィック機能統合が一般的だが、「Core i7」(LGA 2011対応)にグラフィック機能はなく、別途ビデオカードが必須。なお、最新モデル“Haswell-E(ハズウェル・イー)”の登場は、今年後半に予定されている。
Core i7(LGA 2011対応) ラインナップ表 | |||
---|---|---|---|
モデルナンバー | Core i7-4960X Extreme Edition |
Core i7-4930K | Core i7-4820K |
物理コア数 | 6 | 6 | 4 |
論理コア数 | 12 | 12 | 8 |
動作クロック | 3.6GHz | 3.4GHz | 3.7GHz |
TurboBoost時クロック | 4.0GHz | 3.9GHz | 3.9GHz |
インテル スマート・キャッシュ | 15MB | 12MB | 10MB |
内蔵グラフィックス機能 | - | - | - |
TDP | 130W | 130W | 130W |
Core i7 ラインナップ表 | ||||
---|---|---|---|---|
モデルナンバー | Core i7-4770K | Core i7-4771 | Core i7-4770 | Core i7-4770S |
物理コア数 | 4 | 4 | 4 | 4 |
論理コア数 | 8 | 8 | 8 | 8 |
動作クロック | 3.5GHz | 3.5GHz | 3.4GHz | 3.1GHz |
TurboBoost時クロック | 3.9GHz | 3.9GHz | 3.9GHz | 3.9GHz |
インテル スマート・キャッシュ | 8MB | 8MB | 8MB | 8MB |
内蔵グラフィックス機能 | Intel HD Graphics 4600 | Intel HD Graphics 4600 | Intel HD Graphics 4600 | Intel HD Graphics 4600 |
TDP | 84W | 84W | 84W | 65W |
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