前回の記事では、中国に数十年前からあるクラシックカメラメーカー「海鴎」が久々にリリースしたデジカメを紹介したが、今回は老舗の腕時計メーカー「天覇表」によるスマートウォッチを紹介したい。
天覇表は1982年に設立された企業。都市のデパートの腕時計コーナーではよく売られており、中国では若い世代から、ハイテク製品に関心のない中高年まで認知されているメーカーだ。
外国のメーカーには人気で劣るが、それでも国内メーカーの方が落ち着くという一部の中高年に支持されている印象を受ける。
そんな天覇表がリリースしたスマートウォッチが「Twatch」だ。渋い印象のメーカーながら、新しい製品ジャンルのスマートウォッチを出したということで、若者が多く利用するオンラインショッピングサイトでは、同社製品の中でTwatchが最も売れている。気になった筆者もオンラインショッピングサイトで購入。価格は598元(約1万円)だ。
スマートウォッチにしては
機能がシンプルな「Twatch」
Twatchは正面の1.5インチタッチパネルモニター上でスワイプやタップをして操作する。ディスプレーの右側には電源ボタンと音量の大小のボタンがあるが、それらのボタンでメニューは操作できない。
一方、左側にはmicroUSBコネクターを備える。USBでPCに繋ぐとストレージは4GBを内蔵していることがわかり、PCから音声ファイルや画像ファイルや動画ファイルを直接コピーする。
音声は、添付のmicroUSB接続のイヤフォンか、Bluetooth接続で聞くことができる。時計やメディアプレーヤー以外には、消費カロリーもわかる歩数計機能や、ストップウォッチ機能がある。スマートフォンとの連携機能はない。
このTwatchの最大の特徴は、天覇表のマークがついた腕時計のデザインの待ち受け画面を多数用意している点だろう。機能的には多機能とはいえないが、腕時計のような表示の画面を右へ左へスワイプすることにより、その日の気分にあわせた腕時計のデザインに変えることができる。
スマートフォン並にできることが多くなると、メニュー操作が複雑になり、小さな画面でのオペレーションに神経をすり減らしてしまう。
待機時間も72時間と、多機能で高性能なスマートウォッチに比べて長め。だから、機能はシンプルでも悪くないと思うし、むしろ腕時計メーカーが、さまざまなデザインの待ち受け画面を用意したことに注力したのはプラスの評価ポイントだと思う。
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