ウォーゲーミングジャパンがトークイベント「語っていいとも」を開催した。パネリストはガールズ&パンツァープロデューサーの杉山潔さん、イタリア軍研究家の吉川和篤さん、声優の中村桜さん、そしてウォーゲーミングジャパン ミリタリーアドバイザーの宮永忠将さん(参考記事)。「語っていいとも」というイベント名は新宿アルタで開催したことにちなむ。
“はっきゅん”は軽戦車だった!?
トークが始まるなり、吉川氏がモニターに投影したのはアニメ『ガールズ&パンツァー』に“はっきゅん”の愛称で登場する「八九式中戦車」。吉川氏の説明によれば、八九式中戦車は昭和初期に軽戦車として製造され、昭和10年頃の尾ゾリの追加で中戦車にグレードアップしたのだという。
ガールズ&パンツァーでは八九式中戦車に搭乗している佐々木あけび役で、“戦車好き”で知られる中村さんも、これは初耳だった様子。会場と一緒になって驚きの声をあげていた。
なお中村さんは、ウォーゲーミングジャパンのオンラインゲーム「World of Tanks」を日頃から楽しんでいるとのこと。「もしかすると、会場のどなたかと当たっているかもしれませんね」と話し、会場を和ませた。
同戦車はWorld of Tanksに実装されることもすでに明かされている。吉川さんが「操縦席の位置だったり、その他細かな仕様も年式によって違うのですが……」と、ウォーゲーミングジャパンの“ミリタリーアドバイザー”である宮永さんに話を振ると、宮永さんは少々考え込む様な表情を見せた。実装時に「軽戦車ツリー」にするか、「中戦車ツリー」にするか、社内で議論になっていたのだという。
宮永さんは「軽戦車ツリーということでゴーサインが出た」とコメント。果たしてどのような形でWorld of Tanksに実装されるのか、ファンなら注目したい点だ。
貧しかったイタリア軍、カルロ・ベローチェはすごく小さい!
7月25日発売のOVA『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』にはイタリア戦車を駆る女子高生チームが登場する。このことから、トークはイタリア軍の兵器や制服に発展。
なかでも会場を沸かせていたのは軽戦車「カルロ・ベローチェ 3/33」の話題。「日本軍もお金がなかったが、イタリア軍も貧しかった。そのなかで出来る限りの力を使って戦車を作っていたんです。面白いのはカルロ・ベローチェ 3/33。3/33の3は“3トン”の意味。カルロ・ベローチェは本当に小さい」と吉川さんが話しながら写真をモニターに映すと、中村さんは「えーっ! 小さくてかわいい!」と大層驚いた様子。
ここで杉山さんが「OVAでは、イタリア戦車の3Dモデルとして世界一のものを作った。そしてカルロ・ベローチェが活躍する映像作品も日本初じゃないかな」とコメント。
中村さんに「そんなこと言われたら、黙っていられないですよね?」と話を振られた宮永さんは、「なぜWorld of Tanksにはイタリア軍の戦車が出てこないのかと言われることも多いんですよ。これだけ魅力的な戦車なので、個人的には出さない手はないだろうと思いますけどね。宿題として持って帰ります」と回答。World of Tanksへのイタリア軍戦車実装の可能性を匂わせた。
およそ1時間30分でトークは終了。客席に集まった戦車好きたちから「濃かったわー」「あの人詳しすぎる!」といった声がちらほら聞こえるなか、トークショーは閉幕となった。
今度は家庭用ゲーム機で激戦が始まる!
「World of Tanks Xbox 360 Edition」
またイベントでは日本マイクロソフト Xboxプロダクトマーケティンググループ 沖本真美子さんも登壇。
「World of Tanks Xbox 360 Edition」の魅力を「家庭用ゲーム機に最適化しているので、操作性がよく、大画面で楽しむのに適している。PCゲームに慣れている方は、初めのうちは少し違和感があるかもしれないが、慣れると快適に遊べるはず」と語った。こちらは2月13日よりすでに配信されている。
「プレイしてみたいけど、ゲーミングPCがない」といった理由でWorld of Tanksに触れていなかった人は、ダウンロードして遊んでみては?