そして、タブレット市場において、顧客満足度ナンバーワンを維持していることを示しながら、iPadの市場における高い評価は強調してみせた。
今回のiPadの進化は、チップの高性能化を図るとともに、軽量化、薄型化などが図られたものの、基本路線を踏襲したものだった。
その点で大きなサプライズはなかった。むしろ、iPhone 5sで採用した指紋認証で起動を可能にするTouch IDの搭載が見送られた点を残念がる声も多い。
Macにしても基本路線を踏襲し、相変わらずタッチパネルは搭載していない。
基本路線の踏襲は、一見すると、進化の遅れを感じさせるように見える場合もある。それでも高い競争力を維持するところに、依然としてアップルの底力を感じる。これが、いつまで維持されるのか、あるいはどこかで方針転換をするのか、これからの注目ポイントだろう。
![](/img/blank.gif)
この連載の記事
-
第594回
ビジネス
自動車工業会は、今年もJapan Mobility Showを開催、前身は東京モーターショー -
第593回
ビジネス
赤字が続くJDI、頼みの綱は次世代有機EL「eLEAP」、ついに量産へ -
第592回
ビジネス
まずは現場を知ること、人事部門出身の社長が続くダイキン -
第591回
ビジネス
シャープが堺のディスプレーパネル生産を停止、2期連続の赤字受け -
第590回
ビジネス
生成AIに3000億円投資の日立、成長機会なのか? -
第589回
ビジネス
三菱電機が標ぼうする「サステナビリティ経営」、トレードオフからトレードオンへ -
第588回
ビジネス
富士通の子会社でDX専門のコンサルティングをするRidgelinez -
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? - この連載の一覧へ