みなさんは、「遅発性アレルギー検査」という言葉をご存じでしょうか? 2013年10月現在では残念ながら「保険適用外」で、多くの場合、予防医学に力を入れている美容系のクリニックなどでしか受けられない検査です(インターネットで、近くにそういった医院がないか探してみましょう)。
ストレスという言葉で簡単に片付けられがちだが……
遅発性アレルギーとは、通常のアレルギーとは異なり、急性発作[アナフィラキシー症状。ノドが腫(は)れる、呼吸困難を起こすなど]は引き起こしません。その名の通り、食べてから数日後に遅れて軽い症状が出るアレルギーのことです。
その症状は、「片頭痛(へんずつう)」「発疹(はっしん)」「じんましん」「疲労感」など人それぞれで、これといって決まった症状はありません。そして、こういった症状は通常の病院では、疲労、ストレス、体質などが原因であると、簡単に片付けられてしまいがちです。
たとえば、アスレティック・トレーナーである本多奈美さんの体は、通常のアレルギー検査では花粉症のアレルギー反応しか出ていませんでしたが、この遅発性アレルギー検査では、卵、乳製品、小麦に対して極めて高いアレルギー反応を示したそうです。ほかにも、パン酵母(こうぼ)、カレー粉、しょうが、パイナップル、さやいんげんなどでも反応が出ていると診断され、ショックを受けたとのこと。
本多奈美さんの体は、長年、知らずにこういった食品を摂取(せっしゅ)していたために、腸が荒れてしまい、栄養をうまく吸収できていない状態でした。本多奈美さんは長年、慢性疲労に悩まされていましたが、実は疲労ではなく、遅発性アレルギーが原因の「栄養不足」だったわけです。
ほかにも片頭痛、婦人病による骨盤痛、慢性的な咳、腸にガスがたまりやすいなどの症状にもずっと悩まされており、薬ばかり増えていた本多奈美さん。
それが、反応のあった食品を食べないようにしたとたん、たった一カ月で身体が軽くなり、朝の目覚めがよくなったそうです。しかも、一気に体型もサイズダウン。腸の調子がよくなったために代謝が良くなり、むくみが改善されたのでしょう。
もしも原因不明の慢性的な症状や体の不調をお持ちの方は、3万円前後のやや高額な検査になりますが、一度検査を受けてみるとよいでしょう。
なお、遅発性アレルギーは通常のアレルギーとは違うので、食事療法を行なうと結果も変化します。反応が出たからといって、その食品を一生食べられないわけではなく、節制すればその後体調が改善されて、反応が出なくなったりもします。
――こうした、健康増進、アンチエイジング、ダイエット、体の痛みに関する興味深いトピック、目からウロコの話題をコンパクトに多数集めた書籍が、本多奈美さんの執筆された『その習慣、運動、ダイエット法があなたを壊している! ダイエットと体の痛みに“本当に”効く60の言葉 低負荷の運動でクマ・むくみも肩こり・腰痛も解消』です。
著者の本多奈美さんは、全米アスレティック・トレーナーズ協会公認アスレティック・トレーナーで、全日本バドミントンチーム公式トレーナーを務めた事のある本物の「体を整える」達人。上記のようなご自身の苦い体験も踏まえながら、映画や舞台における藤原紀香さん、ケイン・コスギさんら俳優・女優の専属トレーナーとしてコンディション維持などを担当し、深い信頼を得ている方です。
この本多奈美さんの、「世の中で流行っているダイエット法や健康法、運動法は、実は誤っているだけではなく、危険なんです!」というご主張を受け、では、「本当に効果のあるダイエット法や、体の整え方はなんなのか?」を初めて書籍の形にまとめたのが、『その習慣、運動、ダイエット法があなたを壊している! ダイエットと体の痛みに“本当に”効く60の言葉 低負荷の運動でクマ・むくみも肩こり・腰痛も解消』なのです。