ビッグデータ基盤、モバイルデバイスへの対応強化などの改善点
中小向けBIツール新版「SAP Crystal Solutions 2013」発売
2013年10月17日 06時00分更新
SAPジャパンは10月15日、中堅中小市場向けのBIソリューション新版「SAP Crystal Solutions 2013」の提供を開始した。ビッグデータやモバイルデバイスへの対応強化、対応プラットフォームの拡張などが行われている。
SAP Crystal Solutionsは、中堅中小企業や部門レベルでの利用に適した、エントリーレベルのBIソリューション。ユーザーがセルフサービス方式で情報にアクセスし、レポート/帳票、ダッシュボード、データ検索/閲覧を行える環境を整備できる。
Crystal Solutions 2013は、「Crystal Reports 2013」「Crystal Server 2013」「Crystal Reports for Enterprise 4.1」「Dashboard Design 4.1」の各モジュールで構成される。
ビッグデータへの対応では、インメモリコンピューティングソフトウェアの「SAP HANA」や並列処理プラットフォーム「Hadoop」との接続を強化した。さらにクラウド型Hadoopサービス「Amazon EMR(Elastic MapReduce)」にも対応した。
モバイル対応強化では、Cryltal Serverのモバイルアプリ拡張によって、「帳票閲覧/ダッシュボード閲覧」と「分析」が1つのアプリから操作可能になった。これにより、思考の流れを中断せず、帳票閲覧から分析作業へと連続操作が可能になったとしている。
対応プラットフォームの拡張では、多次元データベース製品である「Oracle Essbase」や「Oracle OLAP」への接続機能を追加している。