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指静脈認証システムの導入工数を最大で約8割削減

日立、導入が容易な「指静脈認証ログオンパック」を販売開始

2013年06月05日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 日立製作所は、簡単な設定により指静脈認証システムを短期間で導入できる「指静脈認証ログオンパック」を開発し、6月5日から販売開始する。

使用風景(サーバーログオン時)

指静脈認証装置

 指静脈認証は、ICカードの携帯や複雑で覚えにくいパスワード入力の代わりに指をかざすだけという認証システム。厳格な本人確認の元、ITシステムや操作端末へのWindowsログオンやスクリーンロック解除できる。

 指静脈認証ログオンパックは、必要なアプリケーションをPCサーバーにあらかじめインストールし、主要な設定作業を済ませたアプライアンスとして提供するもの。これにより、アプリケーションのインストールや設定作業をユーザー側で行なった場合と比較し、導入工数を最大約8割削減できるという。ユーザーは簡易なマニュアルに従って、指静脈情報の登録やネットワークなどの設定を行なうだけで、システムを利用開始できるとのこと。

 サーバへのログオン情報を指静脈認証で保護する「スタンドアロンタイプ」と、サーバおよびクライアントPCへのログオン情報を指静脈認証で保護するクライアント保護タイプが用意されている。また、サーバーはタワーサーバーの「HA8000/TS10」「HA8000/TS20」やラックマウントサーバーの「HA8000/RS110」「HA8000/RS210」「HA8000/RS220」の全5機種から選択できる。

 また、無償保証期間が1年間であった指静脈認証装置の引取保守サービス期間を、PCサーバーと合わせて5年間に延長。PCサーバーは、維持保守(当日オンサイト)サービスと障害発生を未然に防ぐ定期点検サービスをセットで提供し、より長期間、安心してシステムを活用できるという。

 価格はPentiumプロセッサー2120とWindows Server 2008R2を搭載した「HA8000/TS10」採用のモデルが、76万9650円(税込)。

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