スペック番長は、使う人にも優しい!?
ARROWS NX F-06Eは、「超」をつけていいほどのハイスペックモデルではあるが、初めてスマホを使う人にも向いているのではないかとも感じた。見やすい大画面で、タッチレスポンスが良いことが一番の理由だが、ユーザーが気持ちよく操作できるように、細かく配慮されていることも魅力だ。
富士通製スマホの十八番ともいえる「ヒューマンセントリックエンジン」は、「スーパーはっきりボイス4」や「ゆっくりボイス」など、通話音を聞き取りやすくする機能も備えている。
静かな場所では着信音が小さく鳴り、賑やかな場所では大きな音量でなる「気配り着信」も便利だ。着信音やアラームなどが鳴った際に、端末をひっくり返すだけで消音できる機能も追加されていた。
設定する着信音によるのかもしれないが、F-06Eでは、着信音の鳴り始めは比較的小さな音量で、徐徐にボリュームアップするので、慌てず、素早く着信音をオフにすることができる。
電話やメール、アラームなど用途別にイルミネーションを設定できるのも便利。フィーチャーフォンでは当たり前だった機能が、しっかり継承されているので、初めてスマホを使う人が不満を感じることはないだろう。
今さら言うまでもないことではあるが、「スマート指紋センサー」が付いていることも、ARROWSのアドバンテージだ。セキュリティ面での安心度が高まることはもちろん、片手で持ってカチッ&スルッと一瞬でロック解除ができるのは、気持ちいいほどに快適だ。
Androidスマートフォンでは、あらかじめ登録したパターンをなぞる方法でロックをしている人が多いと思うが、大画面モデルでは片手でなぞるのは難しい。ロックはしたいが、解除が面倒で使っていないという人は、F-06Eに機種変更すれば、すんなり解決するのではないかと思ったりもした。
気になる電池の持ちであるが、3020mAhのスタミナは十分に実感できた。筆者は、通勤途中にゲームをしたり、YouTubeを見たり、それなりに激しく使うほうであるが、1日使い倒しても、余裕で電池は持続した。スマホは、画面スリープの状態でも、電波を受信するため電池は少しずつ減っていく。
しかし、F-06Eは、使っていないときの電池消耗が少ないように感じた。これは大きなメリット。ドコモや富士通は「標準的な使い方で2日間は使い続けられる」としているが、省電力機能「NX!エコ」を利用するなど、バッテリーに気を遣っていれば、3日くらいは持つかもしれない。
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