エアバスA380で行く微笑みの国タイで、オタク事情を探る!
第2回
高級ショッピングエリアに集中するタイのオタク街!
2013年02月15日 18時00分更新
文● 伊藤 真広
タイ国際航空の総2階建て旅客機「エアバスA380」で訪れた微笑みの国タイ。せっかくのタイなので、タイの萌え事情を紹介をするべく、バンコクの中心街サイアムにある秋葉原的ショッピングセンターや、その周辺にあるオタクショップを取材してきた。
カオスな電脳ビル「MBKセンター」
BTS(バンコク・スカイトレイン)ナショナルスタジアム駅に直結するMBKセンター。ここは7階建ての大型ショッピングモールで、最上階には映画館、ボーリング場、カラオケ店、レストランなどが入っているが、それ以下の各階には、携帯電話、パソコン、CDやDVDショップが入る電脳ビルとなっている。
MBKセンターは、BTSシーロム線のナショナルスタジアム駅から直結。住所はPathumwan Bangkok 10330。タクシーなどで行く場合にはMBKセンターといえば通じるようだ
入居しているショップに大型店は少なく、3坪程度の小さな店舗がほとんど。秋葉原のラジオセンターやラジオデパートのような造りといえばイメージしやすいだろう。
現地の人に聞いてみたところ、以前はPC本体や関連商品を取り扱うショップが多くあったのだが、それらの店は減少傾向にあり、携帯電話やタブレットPCなどモバイル関連商品を取り扱うショップが増えているとのこと。
携帯電話ショップの一角にあるタイのおみやげ屋。この他にも衣類やスポーツ用品店など、電脳のみならず多種多様なショップが入っている
正規品のCDやDVDを扱うショップ。あいにくアニメや特撮のDVDと、アニソンやゲームソングのCDなどは見当たらなかった
MBKセンターのなかでも比較的大型のショップ。PCや携帯電話、液晶テレビ、AV機器などを販売している。日本メーカーのものは少なく、韓国や台湾メーカーの製品が中心となっていた
ご覧のような小さなショップが多数ひしめきあう。取り扱っている商品は、ショップごとに違っており、Androidタブレットには、タイのメーカー製と思われるものもあった
日本のアニメ関連の商品を取り扱うショップも複数あり、タイ語に翻訳されたコミックやフィギュアに、DVD、CD、ゲームなどを確認できた。
電脳関連のショップ以外にも、衣類やスポーツ用品店があったり、タイみやげを販売しているショップもあった。タイのおもしろデジタルガジェットを購入するついでに、おみやげ品も買えるので、観光客は買い物を一ヵ所でまとめて済ませられる利点がある。
明らかに怪しい雰囲気で音楽CDを販売しているショップ。ファイルの中から欲しい音楽CDを選び、店員に伝えるのだが、もちろん出てくるものは著作権的に問題がある品だった
同じくDVDやBlu-Ray Discを扱うショップ。BDを扱っているので、正規品かと思いきや……
無造作に積み上げられているファイルをめくっていくと、日本のアニメや特撮のDVDやBDが多数。価格は、DVDが1枚100バーツ(約310円)、BDが250バーツ(約775円)というありえない価格だった
こちらはPSPやニンテンドーDS用のゲームを販売するショップ。正規品のパッケージも並べられているのだが、ショーケースの上に並べられているのは100タイトル入り海賊版が多数。価格はPSP用が1100バーツ(約3410円)となっていた
コミック専門店「Carton Park」は、タイの出版社がタイ語に翻訳した正規品を販売するショップ。お店の人に話を聞いてみたところ8割くらいは日本のコミックで、残りは台湾や中国。タイオリジナルのコミックはごくわずかとのこと
輸入フィギュアショップ。アメリカ製のアクションフィギュアや日本製のフィギュアが多数並べられている。価格は日本製が1500バーツ(約4650円)くらいから。現地から手荷物で持ち帰ったものや、空輸で取り寄せたものを販売しているのだという
トレーディングフィギュア専門店。一見すると正規品ばかりのようだが、よく見てみると邪神級とまではいかなくても「これ違うだろ!」と叫びたくなるものも紛れていた
財布のヒモが一瞬緩くなったレトロゲームショップ。タイ版「スーパーポテト」とでも表現したらいいだろうか? ゲーム&ウォッチなどは日本の価格とほとんど変わらない
GoogleMapで見る「MBKセンター」