2013年1月16日の就航が元旦に前倒しとなった、タイ国際航空の大型ジャンボジェット旅客機“A380”。その機内設備を取材できたので、アジア圏有数のサービスと安全性を誇るタイ国際航空の機内サービスと含めてお伝えしていこう。
なにもかもがとにかく巨大!
エアバス社製のA380は、全長73メートル、翼幅80m、全高24m、航続距離1万5400km、ジェットエンジンを4機搭載する、史上最大の総2階建てジェット旅客機で、2007年にシンガポール航空で1番機が就航したばかりの最新鋭機だ。
標準仕様では525人乗りなのだが、タイ国際航空で使用している機体は、エコノミークラス435席、ビジネスクラス60席、ファーストクラス12席の507人乗り。座席の数が多くなると座席のピッチが狭くなり窮屈になるのではと心配してしまうが、ビジネスクラスにはボーイング747シリーズにはないフットレストなどが用意されているうえに、フルフラットになるのため、存分にくつろげる。
まぁ、文字でつらつら紹介しても伝わらないので、写真とともにタイ国際航空のA380を紹介していこう。
デジタルで機体を制御する
A380コックピット
客席を紹介する前に、まずは普段立ち入ることのできないコックピットをお見せしよう。今回は取材ということで特別に、出発前と到着後に立ち入らせてもらった。A380のコックピットは、1階と2階の間の高さに位置しており、1階席からコックピットに上がるための階段が用意されている。
コックピット内には機長と副機長の操縦席があり、最新のエアバス機らしくテレビや映画などで見るようなH形の操縦桿ではなく、まるでフライトシミュレーターで使用するようなジョイステックタイプの操縦桿が各操縦席に1本ずつ備えられている。機体の制御はすべてデジタル化されているため、座席正面にはスライド式のキーボードが用意されている。このキーボードを使って機体に様々な命令を与えているのだ。
機体の状況を確認するための計器類もフルデジタル化されており、エンジンの様子、燃料計、扉のロック状況などの情報がカラー液晶ディスプレーに表示されている。また、航続距離が1万5000km以上、10時間以上のフライトが可能な同機のコックピット後方には休憩室があり、仮眠などを取るためのベットも用意されている。
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