日本マイクロソフトが、3度目の全国行脚を開始する。
それが「Discover キャンペーン」である。
2013年1月18日に宮城県仙台市で、中堅・中小企業および自治体、教育・医療機関を対象にした「Discoverセミナー」を開催するのを皮切りに、2013年6月までの間に、全国47都道府県で約200回のセミナーを開催。さらにオンラインセミナーを組み合わせることで、期間中5万社の中堅・中小企業の参加を目標にするという。
テーマとしているのは、中堅・中小企業におけるワークスタイルの変革である。
日本マイクロソフトでは、「Windows 8、Office、Office 365などの最新の製品およびクラウドサービスの提供によって、いままで気が気が付かなかったITの価値を発見し、勝機をつかむ新しい働き方を発見してもらうのが、このセミナーの狙い」と語る。
Windows 8の登場によって、タッチ機能が標準的に利用できる環境が整ったこと、Office365などのクラウドサービスの広がりによって、導入の敷居や運用の手間が大きく削減されるなど、中堅・中小企業にとって、IT導入を促進できる環境が整ったことが見逃せない。
「これまでIT導入に消極的だったり、ITに不慣れな経営者に対して、提案できる製品、サービスが揃い始めている」というのが、Discover キャンペーンの背景にある。
振り返ってみれば、日本マイクロソフトは、過去2回、同様の全国行脚型のキャンペーンを実施している。
最初の全国行脚は、2001年10月から実施した「全国IT推進計画」の中で、2002年10月からスタートした「マイクロソフトIT体験キャラバン」である。
全国IT推進計画では、政府によるe-JAPAN推進計画と連動することで、それまでほとんど手つかずであった中堅・中小企業のIT導入を促進することが狙いだった。マイクロソフトIT体験キャラバンでは、全国を巡回することでIT機器の導入を提案するという、まさに初期段階の施策であった。
2回目は、2006年12月から開始した「IT経営キャラバン隊」である。名称が、「体験」から「経営」に変わったように、ITの利活用にフォーカスした2回目の全国行脚では、特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会と連携。ITをいかに経営に生かすかという視点で、中堅・中小企業を対象にした普及・啓蒙活動を行なってきた。
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