ハイエンド、アッパーミドル、ミドルクラスと紹介してきたが、最後は1万円半ば~1万円アンダーとなるロウアーミドル、ローエンドGPUの「GeForce GTX 650」と「GeForce GT 640」を搭載するASUS製ビデオカード4モデルのクーラー性能を見ていこう。
全3回でお送りする人気のNVIDIA® Keplerを採用するASUS製ビデオカード全19製品の徹底チェックの最後を飾るのは「GeForce GTX 650」と「GeForce GT 640」を搭載する4モデルだ。
「ローエンドクラスを買うなら、CPU内蔵GPUで良いのでは?」と考える自作erも多いと思うが、「Windows 8」を始め、各種ウェブブラウザーや次世代オフィスアプリケーションの「Microsoft Office 2013」といった普段使うアプリケーション群も、何気にGPUによる2Dアクセラレーションに対応してきている。もちろん、GPUによる動画エンコードも健在で、最近では「Windows Essentials」に含まれる無料動画編集アプリケーションの「ムービーメーカー」もGPUへの最適化が施されており、搭載するビデオカードによってエンコード時間の短縮が可能になっている。ゲームは遊ばないが、OSやウェブ動画、各種アプリケーションなどを、もっとキビキビ、サクサクと操作したい人にオススメなロウアーミドル&ローエンドGPUを搭載するASUSビデオカードを徹底紹介しよう。
NVIDIA® Kepler搭載ASUS製ローエンドビデオカードラインナップ | ||||||
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型番 | 搭載GPU | 備考 | ||||
GTX650-DCT-1GD5 | GeForce GTX 650 | スーパーオーバークロック | ||||
GTX650-DC-1GD5 | GeForce GTX 650 | リファレンスクロック | ||||
GT640-2GD3 | GeForce GT 640 | ビデオメモリー2GB搭載 | ||||
GT640-1GD3-L | GeForce GT 640 | ビデオメモリー1GB搭載 |
GTX 650搭載モデルはシングルファンの
「DirectCU」クーラーを採用
まずは、ここまで紹介してきた「DirectCU II」クーラーとはサイズも見た目も大きく違う「GTX650-DC」シリーズに採用されているシングルファン仕様の「DirectCU」クーラーを分解して、その構造を見ていこう。
なお、「GeForce GTX 650」は、型番だけ見るとミドルクラスの「GeForce GTX 650 Ti」と大きく性能に違いがないように感じるが、ストリーミングプロセッサー数がGTX 650 Tiの768基から384基に減少するなど、スペックはローエンドによりになっている。
GT 640を搭載する2モデルを分解
最後は、「GeForce GT 640」を搭載する「GT640-2GD3」と「GT640-1GD3-L」の2モデルだ。ともにDirectCUクーラーではないが、ASUS独自のクーラーを採用している。
※:ビデオカードを分解するとメーカーの保証を受けられなくなります。分解することで発生する不都合について、編集部では一切責任を負いません。
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