NTTドコモのLTE回線を使った高速通信サービスは「Xi」だけではない。MVNO(仮想移動体通信事業者)としてドコモの回線を使いながら、他社が独自の価格体系でサービスを提供している。
条件が自分に合えば大幅にお得になることもあり、しかもサービスエリアはドコモのXiと同等。今回は筆者が日頃気になっているMVNOが提供するサービスを料金やサービス面で比較してみたいと思う。
自分にあったLTEサービスを探せ!
ドコモのデータ通信サービスは、3Gを含めると多数の会社がMVNOとしてサービス提供していたが、LTEとなるXiサービスの普及が進んだせいか、MVNOでもLTEサービスのメニューが続々登場している。
主なサービスは以下のとおり。
主なMVNOサービス一覧
これらはすべて下り最大75Mbpsの高速通信サービスを提供しているわけではなく、MVNOの中にはLTE対応ながら速度制限付きとして大幅に安く提供しているところもある。また、必ずしもLTE端末で使う必要はなく、場合によっては3G対応のモバイルルーターやスマートフォンでも使えることも特徴だ。
無線区間、つまりサービスエリアはドコモのXiと同等となるが、それよりもインターネット側は各サービスごとに異なっていることは理解しておきたい。インターネットへの経路が異なるため、提供会社によってはインターネットからのデータ伝送速度が遅くなったりすることもある。また、逆に本家であるドコモのXiよりも高速となる可能性もある。
高速通信をドコモより安く十分に味わいたい人はコレ!
上はLTEの高速通信サービスを十分に堪能できると思われるサービスに絞った比較表。モバイルでの通信量が多いユーザーがまず比較するのはこれらだろう。
いずれも高速だが、So-netやイオンSIMの最高速度が規格上の最高速度ではないのは、従来3Gのサービスから“LTEも”対応へとサービスがマイナーチェンジされたからと思われる。LTEサービスは実際には10Mbpsを超えることはまれであることから、So-netの最大14Mbpsは著しく遅いわけではないかもしれない。
また、料金の違いのほかに他のサービスに乗り換える場合に備え、長期契約による違約金の負担の可能性も考慮しておいたほうがいいだろう。
なお、月々の料金はいずれも本家となるドコモより安価だが、ドコモの音声回線を持っていて指定のパケット通信サービスに加入していれば「+Xi割」の対象となり、本家のドコモでも安く利用できる点は見逃してはならない。ドコモなら端末が一括0円で付属することもある。比較する場合はMVNOだけに限定せず、本家のサービスもチェックは怠らないようにしたい。
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