最近、電車の中や街でタブレット端末を使っている人をよく目にする。まだ持っていない人が見れば、スマートフォンに加えてタブレットまでモバイル回線を使っていれば、月々の支払いはスマートフォンの倍程度かかってしまう……と考えるのが普通。
しかし、実はそうではない。タブレットはタブレット用の割引料金メニューが用意されており、スマートフォンを2台使った分だけの料金が徴収されるわけではない。スマートフォンと同一事業者ならば、さらに低料金できることもある。というわけで、今回はタブレットを使う際の料金についてまとめてみたい。
iPadを単体で普通に使うと月額5778円!
でもスマホを持っていれば1000円安くなる
まず、タブレットといえばまず思いつくのが「iPad」。最新の「第4世代 iPad」と「iPad mini」の料金を見てみよう。iPadはauとソフトバンクから回線入りタイプが用意されるが、料金も両社ほぼ同じと言ってよく、エリアや手持ちのスマートフォンのキャリアを考慮しながら、好きなほうを選べる。
どちらも月間7GBまで定額データ回線の基本料金は5460円。それにプロバイダー料の315円、ユニバーサルサービス料の3円を加えた5778円が普通に利用した場合の料金だ。
スマートフォンとの料金の違いは、音声通話の分の基本使用料。スマホはパケット代がオプションとして別途費用が発生するのに対し、タブレットの場合はパケット代を含んだデータ専用料金プランとなっている。
つまり、音声通話の基本使用料分だけ安いことになるのだが、これではスマートフォンを2台所有する場合と比べて1000円ほどしか安くならない。そこで、au、ソフトバンクともに同一事業者のスマートフォンや携帯電話を使っている場合、さらに割り引きされた料金体系が用意される。
指定プランのスマートフォンを契約していれば、月間7GBまでの定額データ回線の基本料から、両社ともさらに約1000円引かれ、月々の合計はauが4798円、ソフトバンクが4728円で利用できる。
iPadは月額493円から使うことも!? ただしデータ通信ナシ
さらに、同一事業者でスマートフォンを契約しており、タブレットを2台目として使う場合、基本使用料が0円からというプランも用意される。
実際には月額490円の公衆無線LANサービスが強制的にセットされるので、490円から、と言うほうが正確だが、iPadの利用は自宅や会社など、無線LAN完備のところだけしか使わず、予備的にモバイルデーター通信を備えておきたい場合に適している。
しかし、iPadを少しでも外でも使う必要がある場合は、0円からのプランよりも最初から月間7GBまでの定額プランの選択したほうがいいだろう。外で使えば料金の上限に達するのは一瞬と言ってもよく、その場合、0円からのプランでは公衆無線LANの料金も含めて1000円ほど上乗せされた額を支払わなければならないからだ。
また、auでは「毎月割」、ソフトバンクでは「月月割」といったiPadの購入代金を相殺する形で月額料金から割引きする制度があるのだが、0円のプランではその恩恵が生かしきない。月の支払いが割引金額に満たない場合、満額の割引ができず「実質負担額0円」といった恩恵がなくなってしまう点も注意しなければならない。
なお、ソフトバンクで従来のiPad(第3世代)にはあったプリペイドプランは第4世代 iPad、iPad miniではなくなっている。こちらも注意が必要だ。
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