「Microsoft Desktop Optimization Pack」のアップデートを発表
マイクロソフト、SA向けのWindows 8対応管理ツールのβを公開
2012年06月14日 06時00分更新
6月12日(米国時間)、米マイクロソフトはソフトウェア アシュアランス(SA)契約者に提供する特典ソフトウェア「Microsoft Desktop Optimization Pack」(MDOP)のアップデートを発表した。
MDOPはWindows搭載PCの管理や資産管理、ポリシー制御の強化などの機能を持つソフトウェア群。アップデートにより、
- BitLocker Administration and Monitoring(MBAM) 2.0 ベータ版
- Advanced Group Policy Management(AGPM) 4.0 Service Pack 1 ベータ版
- Diagnostics and Recovery Toolset(DaRT) 8 リリース候補版
- User Experience Virtualization(UE-V)の2回目のベータ版
が追加される。
1本目のMBAMは、ドライブ暗号化ソフト「BitLocker」とUSB暗号化の「BitLocker To Go」に対応した管理ツール。Windows 8環境で、BitLockerやBitLocker To Goを使用したデータの保護、プロビジョニング プロセスとコンプライアンスの強化および管理が行なえる。また、「System Center Configuration Manager 2007/2010」を含むシステム管理製品を利用した管理コストの削減も容易に実現できるとしている。
2本目のAGPMは、Windowsのグループポリシーオブジェクト(GPO)の管理機能を強化するもので、GPOのオフラインでの編集、GPOに対する変更の分析、GPOテンプレートによる新しいGPO作成の簡略化などの機能を持つ。そして、3本目のDaRTはPCのトラブル解決のためのツールで、ローカルユーザーのパスワードをリセットする「Locksmith」、OSが不正終了した際の原因調査「Crash Analyzer」、インストールした修正プログラムをアンインストールする「Hotfix Uninstall」などの機能を搭載する。
最後のUE-Vは、異なるPCでWindowsの同一のユーザー環境を使うための技術「移動ユーザープロファイル(Roming User Profile)」やオフラインファイルなどを組み合わせたもので、リモートデスクトップやDVI環境にも対応する。
どれも製品化前の段階だが、UE-V以外は下記関連サイトよりダウンロード可能だ(Windows Live IDによる認証あり)。UE-Vは6月末に公開予定という。