猫写真で難易度が高いのは、やっぱ動いているとこ。何しろその気になったら縦横無尽に動き回るわけで、追うだけでも大変なのに、追いつつピントを合わせつついいタイミングでシャッターを押さなきゃいけないわけで、今回はオモチャ写真に挑戦である。
猫ってば動くものに敏感に反応する上に、集中すると周りが見えなくなる。ラブリーな写真が撮れるのはそんなときなのだ。
まずは協力者がいる場合。これが理想的。ペットショップで売っている猫用のオモチャを用意する。特にダイナミックな動きを楽しめるのは、猫釣り道具。棒の先にひもがついていて、その先にオモチャがぶら下がっている。上手に動かしてやれば猫はその本能に抗えないのだ。
そして、2本足で立ち、ファイティングポーズをとったりするのである。なんかリスみたいでちょっと可愛い。今にも猫パンチを繰り出しそう(冒頭写真)。
猫が動いたっ! と思ったら連写である。そして、2本足で立っているときの猫はまず両手で拝み取りを狙うのだ。手を開いて爪で引っ掛けてつかもうという寸法。
これはまさにその瞬間。
ポイントは猫のおもちゃを操作してくれる協力者のセンス。それからシャッタースピード。シャッタースピードは速い方がいい。1/320秒以上は必須。ほどよい速さだと顔は止まっているけど手はブレてるくらいのいい感じになる。
そして顔にピントを合わせてタイミングを待つのだ。
次は「置きオモチャ」編。猫にぬいぐるみっぽいオモチャを与えて自由に遊ばせたり、手が届きそうで届かない場所にオモチャを固定したり。
背中からの写真になっちゃったのが残念だけど、ちょっと高いところに置いてみたらこの通り。
届きそうで届かないもどかしさが背中に出ております。
お次は猫の前にぬいぐるみのオモチャをぽんと投げてタイミングを狙ってみた。
普通に考えてさ、遠くからじっと狙っていたらそのままガブッといくと思うじゃない。でも猫は違うのだ。飛びついてオモチャを捕まえた、と思ったらその瞬間、飛んだのである。
予期してなかったので頭が半分切れちゃった上に動きが速くてブレちゃったけど、オモチャ(グレーのやつ)と一緒に枯れ葉が舞ってるのが面白くてそのまま採用です。
この連載の記事
-
第868回
デジカメ
14年前のコンパクトデジカメ、10倍ズームのキヤノン「IXY 50S」を引っ張り出してキジトラ三昧 -
第867回
デジカメ
予約しないと買えない本格派コンデジ、リコー「GR III HDF」と「GR IIIx HDF」で気軽に猫スナップ -
第866回
デジカメ
5倍や10倍望遠で撮れ、Sペンがリモートシャッターにもなる「Galaxy S24 Ultra」は猫撮影で重宝する -
第865回
デジカメ
4つのカメラを搭載したサムスン電子「Galaxy S24 Ultra」は猫の顔アップもピシッと撮れる -
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した -
第860回
デジカメ
膝の上で気持ちよさそうにしている猫を親指シャッターやアクロバティックな体勢で自撮り! -
第859回
デジカメ
富士フイルム「X100VI」は発売前から大人気! 歴代「X100シリーズ」で撮った猫写真を集めてみた -
第858回
デジカメ
ぱぱっと設定できて程良い距離感で猫が撮れる! 富士フイルム「X100VI」は楽しい趣味カメラだ - この連載の一覧へ