3Dの空間感がさらに広がる!! トランスフォーマーで感じた真の臨場感
大画面でぜひとも見たいコンテンツである「3D」も試してみた。作品はここ最近のお気に入りである「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」。
こちらもやはり見応えがあった。緻密な映像による3Dは、単純な飛び出す映像というよりは、その場の広さ感をよりダイレクトに伝えてくる。オプティマス・プライムをはじめとするロボットたちのサイズ感も明瞭になる。
漠然とした巨大さではなく、数メートル程度のサイズ感が実感として伝わるし、それだけにそのサイズの鉄の塊(大きめの自動車を連想するとちょうどいい)が猛スピードで目の前に迫ってくることにリアルな迫力を感じるのだ。
クライマックスのシカゴの街の広さや高層ビルの高さ感も生々しいほどで、ここまでに何度も繰り返しているが、大画面ならではの迫力と臨場感がさらに増したと感じる。普段は小画面の3Dテレビで3D映像を視聴しているだけに、見ている者を圧倒するような迫力は特大画面ならではと実感した。
あの美少女が目の前に!
アニメを見ると、ちょっと気恥ずかしい気分になるサイズ感
当然ではあるが、ゲームが来ればアニメも見ないわけにはいかない。ということで、現在まさにクライマックスに突入&BD第4巻発売間近の「灼眼のシャナIII-FINAL-」を「LC-70X5」で視聴してみた。
このサイズでもって1mほどの距離で見ると、とにかく「シャナが近い!」と感じる。シャナが画面いっぱいにアップになる場面などは、視線恐怖症気味の筆者はついつい目を逸らしたくなるような気恥ずかしい気分になる。「ちょっ(嬉)、近いよ、近い(恥)」という嬉し恥ずかしな感じだ(笑)。
とまあ、2.5次元的は話はともかく、大画面で迫ってくる映像はストーリーへの没入度を一層高めてくれる。実写に比べればディテールの乏しい手描きの絵が大きく表示されただけにも関わらず、生身の人間(しかもそれなりに愛着のある人物)を目の前にしたときに感じる照れくささを感じられたのは発見だった。小難しい言い方をしてしまえば、70V型というサイズは脳が現実と錯誤するレベルに近いのかもしれない。
また、画面が大きいだけに細部の表現もよく見えるし、丁寧に描かれた背景画のタッチまで堪能できるので、作画ファンにとっても嬉しい。これが、CGを駆使したロボットアニメならば、ディテールまでしっかりと見ることができるし、アクションの迫力もさらに増すだろう。
アニメは手描きの絵ということもあって、すべてがフィクションで構成されたもの。だからこそ、嘘くささが漂うようではいけないと筆者は考えるし、だからこそアニメにおける高画質を追求している。その解答の1つとして、大画面があるというのは、最近劇場公開される作品がかなり増えている現実とも一致する。
もちろん、フルハイビジョン制作ではないこともあり、大きな画面では粗が目立ちやすいといった問題もあるが、これらは時間が解決するはず。なによりも、大画面だとアニメのキャラクターやその世界観が単純に大きくなるというより、「近く」なることが重要。このサイズを体験してしまった今は、「アニメを見るなら大画面」と言わざるを得ない。
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(C)高橋弥七郎/いとうのいぢ/アスキー・メディアワークス/『灼眼のシャナF』 製作委員会