セキュリティーチップで情報漏洩対策
タブレットPCのように、モバイルを前提とした端末を企業で使う場合、セキュリティー対策は不可欠だ。B121では、情報漏洩の対策としてセキュリティーチップ(TPM)を搭載している。このチップによりEFS(NTFSの暗号化機能)を利用てデータを暗号化し、ストレージに記録していく仕組み。外部ストレージの暗号化が可能なので、使用しているSDカードやUSB外付けHDDが盗まれてデータを閲覧されるといったことを防げる。
セキュリティーチップの有効化は、プリインストールされている「Infineon Security Platform 設定ツール」から行う。ツールを起動すると、最初に初期化作業を促される。ウィザードに従い設定を終わらせる。
本ツールを使えば、暗号化で保護された安全な領域も作成できる。任意の容量を指定すればドライブとしてマウントされ、以後は通常のフォルダーを使う感覚で利用可能だ。
パワフルなCPUとSSDでキビキビ動作
それでは本体性能を計測していく。ソフトはおなじみの「CrystalMark 2004R3」を実行。Core i5-470UM(1.33GHz)というパワフルなCPUを搭載しているだけあり、高い数値をマークしている。
内蔵ストレージがSSDなので、ストレージ性能を表す「HDD」項目の数値も高く、実際操作してみてもキビキビと動作し、起動時間は電源を入れてから砂時計(リング)が消えるまで約23秒だった。
BBenchを使ってバッテリー駆動時間も計測している。計測条件はBBench側でキーストロークとWeb巡回をONに設定。PC側は輝度を約50%に設定し、無線LANでインターネットに接続している。結果は3時間34分40秒と短めだが、屋外ではなく社内や病院内でのモバイルで、充電できる環境を用意するのなら十分対応できるだろう。
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