豊富な端子をしっかり防塵防滴
ビジネス向けPCとしては端子類が豊富なのも特徴的で、HDMIやSIMカードスロット、USB 2.0×4、アナログRGB出力、メモリーカードリーダー、Expressカードスロットなどを標準装備している。
そして各端子にはカバーが付いており、水やほこりの進入をしっかりガードする。防塵・防滴性能に関してはIP65に準拠している。最初の「6」は防塵性能を表しているが、CF-31は最高レベルの6を実現しており、粉塵が内部に侵入する心配がない。
末尾の「5」は防滴性能についての表記で、こちらの最高レベルは8だ。CF-31が誇る等級5は、どの方向から水をかけても有害な影響を受けないことを表している。
バッテリーとストレージについては、本体左右のロックを外し、カバーを開けて取り出せる。予備バッテリーを用意して長時間作業を行うときや、案件によってストレージを交換してPC環境を交換するといったことが手軽に行える。
CPUとHDDが高速化
CF-31のCPUは、従来のCore i5-520M(2.40GHz)からCore i5-2520M(2.50GHz)に変更された。4コア/4スレッド処理が可能なほか、GPU機能も内蔵している。
前モデルとほぼ同じ性能をもつCore i5-M540(2.53GHz)搭載ノートPCの性能を以前計測していたので「CrystalMark 2004R3」の結果を比べてみると、新CPUのおかげでCPU性能を表す「ALU」と「FPU」、そしてグラフィックス性能を表す「GDI」の値が向上している(関連記事)。
HDDも7200rpmの高速回転モデルを搭載しているため、HDDの値が8000前後に納まることが多い5900rpmと比べると高速化していることがわかる。
また、バッテリー駆動時間も9時間を記録。計測環境は、ソフトにBbenchを使い、Web巡回とキーストロークをONにしている。インターネットは無線LANで閲覧し、輝度は50%。電源設定はWindows7にプリセットされている省電力を使用したが、スリープなどの設定はすべてOFFにして、液晶ディスプレーとPCは常時起動状態にしている。
高い堅牢製と性能を両立
米パナソニックがTOUGHBOOKを四輪バギーやオフロードバイク、果てはスノーモービルで引きずり回している動画をアップ(関連リンク)しているように、堅牢製は折り紙付き。
そこに最新CPUや高速HDDにより性能をアップさせつつ、5゚C~35゚Cから-10゚C~50゚Cに強化された動作環境、液晶ディスプレーの明るさは100cd/mアップして最大1200cd/mになり、直射日光下でも視認性を向上させるなど、使い勝手も良くなっている。
CF-31の実売価格は38万前後と値は張るが、通常では不可能な場所にPCを持ち込み、作業を行えるというのが最大のメリットとなる。ハードな現場での活動が多い企業は要チェックの1台だ。
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