LGエレクトロニクスは、同社の主力工場となる「LG Digital Park」を日本メディア向けに公開した。同工場は、ソウルからクルマで1時間ほど離れたビョンテク(平沢)にある。
今回は携帯電話の組み立て工場の見学も行なわれたが、残念ながら撮影は禁止。工場内では韓国向けの製品だけでなく、アメリカなど海外向けのモデルも生産。生産国向けの端末ごとにラインが設けられており、流れ作業で組み立てが行なわれている。
ネジ締めや可動検査などはほとんど機械化されており、人は部品の移動や機械の監視などを担当する形だ。
また同工場には、品質管理部門も設置。耐熱や耐衝撃などのテストが行なわれており、たとえば、ボタンの耐久テストではすべてのボタンを2万5000回ずつプレスするといった具合だ。非常に厳しいテストが課せられており、すべてのテストを通過しなければ製品として量産されないとのこと。
ハイテクかつ高品質な製品を生み出すシステムが、LG Digital Parkには備わっている印象だ。
スマホやデジタル家電だけではない
総合家電メーカーであるLGの一端を見る
このLG Digital Parkには、IT機器や家電などの製品を展示したショールームも併設されており、同社の最新技術と製品がチェックできた。ショールームでは、同社が力を入れている「CINEMA 3D」を中心に展示。通常のテレビだけでなく、PC用のディスプレーや音響システムなど、関連製品も数多く展示されていた。
またテレビとしては、インターネットに接続できるスマートTVもイチオシである。“Magic Motion Remote Controler”を使って、Wiiのように操作ができるので、一般的なリモコンよりも直感的に操作できるとのことだ。
LGエレクトロニクスの強みは、(過去の?)日本の総合家電メーカーと同様に、AV機器だけでなく、PCやスマートフォンなどのIT関連機器、そして白モノ家電まで網羅していることだ。そのためスマートフォンと連携した冷蔵庫のような、日本でもありそうでまだ登場していない製品もすでに実用化し販売されている。選択と集中が進みつつある日本の総合家電メーカーとの違いも感じられた。