6月15日、日本ヒューレット・パッカードは「ProLiant サーバー」シリーズの最上位モデル「ProLiant DL980 G7」に、Xeon E7搭載モデルを追加した。
ProLiant DL980 G7シリーズは、システムの性能と信頼性を高めるHP独自の「PREMAアーキテクチャー」を搭載したスケールアップサーバーの最上位モデル。Xeon E7は1プロセッサーあたり最大10コアを内蔵するハイエンドCPUで、ProLiant DL980 G7は8プロセッサーまで搭載できる。これにより、サーバー1台で、最大80コア/160スレッドまでの拡張が可能となった。
ProLiant DL980 G7の処理能力は、整数演算と浮動小数演算の業界標準ベンチマーク・テストを開発する非営利業界団体「Standard Performance Evaluation Corporation(SPEC)」の調査では、SPECint_rate2006で「2080」、SPECfp_rate2006で「1420」となった。これは、8ソケットのx86環境での世界最高性能だという(2011年6月8日現在の登録データより)
性能だけでなく省電力も追求しており、1.35Vの低電圧メモリをサポート。従来の1.5Vメモリに比べ、最大約10%の省電力化が可能だという。なお、最大メモリ容量は2TB(16GB×128)で、近日中には32GBメモリにも対応予定で、最大メモリ容量は4TBに拡張される。
Xeon E7搭載モデルの価格は345万8000円からで、販売開始は6月15日。
同社では、パートナー企業のもつ様々なソリューションと組み合わせることで、従来のHPC分野に加え、ビジネスインテリジェンス、データウェアハウス、仮想化によるサーバー統合、災害対策(ディザスタリカバリ)など、新たな活用領域に向けて本製品を提案するという。