1月13日、東京エレクトロン デバイス(TED)は、米Fusion-ioと販売代理店契約を締結し、同社のストレージ製品「ioDrive」の国内販売を同日より開始すると発表した。
ioDriveは不揮発性メモリー(NANDフラッシュメモリー)をPCI Expressカードに搭載し、大規模SANストレージと同等の性能・信頼性を実現する製品。ストレージインフラや大規模ストレージのコストを削減し、I/Oボトルネックを解消し、システム全体のパフォーマンスを高速化できるという。
また、従来のSSDで懸念された信頼性や書き込み寿命を、独自技術のフラッシュバックテクノロジー、エラーコレクション機能によって解決。エンタープライズ環境における利用を可能にし、ストレージ性能がアプリケーションのボトルネックになっているユーザーや超高速アクセス(IOPS、Throughput)が必要なユーザーに高速ストレージとしての利用環境を提供するとしている。
価格はオープンプライスだが、最廉価版であるioDrive(160GB/SLC)の参考価格は100万円からという。
当日行なわれた発表会で東京エレクトロン デバイス CN事業統括本部 CNプロダクト本部 ビジネスデベロップメント部 部長 上善良直氏は、当面は、Webや検索など大量のアクセス処理を必要とするインターネット関連企業や、データセンター、高速なデータベースを使用した統計処理を必要とする金融系、科学技術系の研究機関などをターゲットに販売をしていくとした。
また、製品の販売体制としてOEMや2次代理店、直販などのチャネルで展開していくという。
なお、同社では今後3年間で15億円の販売を目標にし、その7割はOEMになる見込みとのこと。