アンテックのPCケースは、エントリーモデルからハイエンドモデル、ゲーミングPC向けケースまで、幅広いラインナップを誇る。使い勝手がよく、コストパフォーマンスも高い製品が多いため、自作派からの高い支持を得ている。今回は、アンテックから新たに登場したゲーミングPC向けケースの新製品「ダークフリート」シリーズを紹介しよう。
ダークフリートシリーズは、DF-85、DF-35、DF-30の3モデルがあり、順にハイエンド、ミドルレンジ、エントリーという位置づけになる。3モデルとも、前面にフリートリリースドアと呼ばれるファン付きドアを装備し、ホットスワップ可能な2.5インチビルトインホットスワップベイを備えるなど、冷却性能と拡張性にこだわっており、ゲーミングPC向けケースとしての魅力は大きい。
DF-85
●URL:http://www.links.co.jp/items/antec-case/df85.html
●実売価格:2万2800円前後
DF-85は、ダークフリートシリーズの最上位モデルであり、高い冷却性能と拡張性を誇るミドルタワーケースだ。標準で7つの冷却ファンを装備し、2.5インチビルトインホットスワップベイと4つのフリートスワップベイを備えるなど、機能的にも充実しており、SLI構成や水冷システムを採用したハイエンドゲーミングPCを作りたいという人にお勧めの製品だ。
開閉式のフリートリリースドアを
フロントに3つ装備
DF-85のサイズは、21.3(W)×50.5(D)×59.6(H)cmで、重量は11.3kgである。ケースの材質はスチールのため強度は高い。カラーはブラックで、内部のシャーシもブラックで塗装されている。ケースファンとして、前面に12cmファンを3基搭載している。このファンは羽根が赤色で、さらに赤色LEDが内蔵されているため、通電時にライトアップされて美しい。また、この前面ファンには、独立した回転数調整用つまみが付いており、1000~2000rpmの間で回転数を調整できる。
前面の12cmファンは、フリートリリースドアと名付けられた開閉式ドアに装着されていることが特徴だ。フリートリリースドアは、ケース内部のロックを外すことで、工具を使わずに簡単に開閉できる構造になっている。フリートリリースドアの内側は、3つの3.5インチシャドウベイになっており、HDDを効率よく冷却できる。フリートリリースドアに搭載された前面ファンには、エアフィルターが装着されており、内部へのホコリの侵入を防いでいる。エアフィルターは着脱が可能なので、定期的に洗浄するとよいだろう。
さらに、上面に14cm TwoCoolファンが2基、背面に12cm TwoCoolファンが2基搭載されている。これらのファンは背面のスイッチによって、回転数をそれぞれ独立して2段階に変更できるのも嬉しい(上面ファンは800/1200rpmの切り替え、背面ファンは900/1500rpmの切り替え)。背面の12cm TwoCoolファンは、前面ファンと同じく羽根が赤色で、赤色LEDを内蔵している。標準で合計7つものファンを搭載しているが、さらに左サイドパネルに12cmファンを追加可能だ。
フロントI/Oポートも充実しており、USB 3.0×1とUSB 2.0×3、マイク入力、ヘッドホン出力を搭載。USB 3.0ポートのケーブルは、マザーボード背面のI/Oパネルに接続するようになっている。
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