5月20日、フォトロンとリコーは、リコー製デジタル複合機「imagio MPシリーズ」を活用して紙図面の電子化を行なえるウィジェット「おてがる図面スキャン for App2Me」を発売した。
おてがる図面スキャン for App2Meは、スキャン前に複合機で行なっていた傾き補正やノイズ除去などの詳細設定をPC上で行なえるソフトウェア。スキャンして生成した画像がPCに送られてきた際に、設定条件に基づいた補正を自動で行なってTIFFファイルとして保存する機能も持つ。
また、同ウィジェットは、リコーが推進する開発パートナーシップ「Operius」に基づき、CADやデジタル画像処理技術とネットワーク技術などを手かけるフォトロンが開発した製品のため、特にCAD図面の電子化に着目した機能を搭載しているのも特徴だ。
具体的には、A2版の大きな図面でも、折りたたんでA3版にした状態で両面スキャンをすることで、1枚のA2版図面としてデータを結合して保存できる。また、フォトロンのCADシステム「図脳CADシリーズ」と組み合わせて、電子化後に画像の編集をすることもできる。
対応する複合機は、リコー製のimagio MPシリーズ C7501/C6001/C7500/C6000/C5000/C4000/C3300/C2800/C2200シリーズと同5000/4000/3350/2550シリーズとなる。また、ウィジェットを使用するには、OSがWindows Vista/XPの32ビットで、事前にApp2Me ManagerとGoogle デスクトップをインストールしている必要がある。
価格は7万5000円で、6月15から提供を開始する。同社は、導入検討者に向けて、発表当日からApp2MeのWebサイトにておてがる図面スキャン for App2Meの全機能を使えるサンプル版を提供している。