CINEBENCH R10
CGレンダリングのパフォーマンスを計測するCINEBENCH R10はSingle CPUの結果に注目してもらいたい。定格の動作クロックはPhenom II X4 965 BEのほうが上だが、Phenom II 1090T BEのほうが高いスコアとなっている。これはTurboCore機能が動作し、コアクロックが引き上げられたためだ。このテスト中の動作クロックは定格3.2GHzから3.6GHzに上昇していたので、もう少し高いスコアになってもいいはずだが、クロックをモニタリングしているとかなり小刻みに3.2GHzと3.6GHzを行き来していた。そのため、常時3.6GHzのパフォーマンスは得られていないようである。このあたりは改良を望みたいポイントだろう。
![CineBench10(単位:score) CineBench10(単位:score)](/img/2010/04/27/881997/l/6a5467dd94add61a.jpg)
CineBench10(単位:score) better→
PCMark Vantage
Windowsのトータルパフォーマンスを計測するPCMark Vantageでは、トータルスコアはPhenom II X4 965 BEよりも微増にとどまるが、マルチスレッドが有効なTV and MovieやGamingのテストにおいてスコアが大きく伸びている。Windowsの動作速度に劇的な変化はないものの、有効な処理においてはパフォーマンスアップが期待できる。
![PCMark Vantage(単位:score) PCMark Vantage(単位:score)](/img/2010/04/27/881998/l/e4ed146ad29a1f16.jpg)
PCMark Vantage(単位:score) better→
3DMark Vantage
3Dゲーム性能を計測する3DMark Vantageのテストでは、やはりGPU性能はほとんど変わらない。ただ、CPUスコアの伸びは良好なので、3DゲームでもCPU依存率の高いマルチスレッド対応ゲームならば、大きな効果を期待できるだろう。
![3DMark Vantage(単位:score) 3DMark Vantage(単位:score)](/img/2010/04/27/881999/l/1c684f7acfee0410.jpg)
3DMark Vantage(単位:score) better→
(次ページへ続く)
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