4月5日、NTTドコモは衛星電話サービス「ワイドスターII」を4月12日より開始すると発表した。併せて、対応端末「衛星可搬端末01」を同日販売する。
ワイドスターIIは、赤道上空3万6000kmにある2つの静止衛星「N-STAR」を利用した音声/データ通信サービスで、日本本土および日本沿岸から約200海里(370km)をサービスエリアとする。現行のワイドスターでは64kbpsだったパケット通信の最大速度は下り384kbps/上り144kbpsとなり、パケット料金の単価は1/4に値下げされる。
料金プランは3つ用意されており、タイプMは月額基本料5145円(税込、以下同)で無料通話分が1050円。通話料は30秒あたり94.5円(3分567円)となる。また、パケット通信は1パケットあたり0.105円(1MBで860.16円)だ。
プラン名 | 月額基本 使用料 | 無料通信分 | 通話料 (30秒あたり) | データ通信料 |
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タイプM | 5145円 | 1050円 | 94.5円 | パケット通信…1パケットあたり0.105円 64kデータ通信…30秒あたり393.75円 |
タイプL | 1万5750円 | 2100円 | 47.25円 | |
タイプリミット (7月以降提供予定) | 1万6275円 | 2100円 | 47.25円 |
また、オプションサービスとして「ダイレクトコネクトサービス」、「帯域占有サービス」、「FAXゲートウェイサービス」が提供される
ダイレクトコネクトサービスは、インターネットなどのほかのネットワークを経由せず、拠点間を衛星通信で直結するデータ通信サービス。パケット通信と64kbpsデータ通信の両方に対応する。料金は月額525円。
帯域占有サービスは、一般ユーザーに提供するのとは異なる特定の無線周波数帯(チャネル)を提供することで、安定した通信環境を実現するサービス。ビジネスmopera(直収サービス)と併用することで、ワイドスターIIを利用する端末からサーバまでを結ぶ、ユーザー専用のデータ通信ネットワークが構築できる。
料金は、音声1チャネルで月額57万7500円。パケット通信は1エリアあたり月額210万円。エリアには、東日本エリア、西日本エリア、沖縄エリア、小笠原エリアの4つがあり、ドコモの指定するエリアにあわせて契約を行なう。各方式とも、端末ごとの基本使用料が別途必要となる。
FAXゲートウェイサービスは、G3 FAX機に対応し、国内外に送付が可能なFAXサービス。料金は月額525円。