細かい設定が可能になった動画撮影機能
フルHDでの動画機能も機能アップした。特にフレームレートの細かい設定や絞り、シャッターが自由に設定できるマニュアルが使用できるようになった点が大きい。
撮影中に何度かピントを合わせ直しているが、AFの動作速度が向上しているのが体感的にわかる。またAFの動作がシャッターボタンで行なわれるようになったため、ホールディングが安定するようにもなっている。
撮影中にシャッタースピードや絞りの操作が行なえるので、ピント幅を変えたり、動きの表現を変化させたりと自由度がかなり高くなっている。ISO感度をオートに設定しているため、絞りやシャッタースピードの動きに合わせて感度が変化し、設定範囲を超えなければ露出も固定されたままだ。
プロユーザーのサブ機としてもおススメ
レンズキットに付属する「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS」での撮影。ズームのレンジは一般的な3倍ズームだが、近接性能が高く手ブレ補正機能もあるのでとりあえずこれ一本あればたいていの撮影はこなせてしまう。絞り開放から十分にシャープネスがあり、開放F値が多少暗いが、X4の高感度特性でその辺はカバーできる
X4は動画機能や最高感度時の画質などに確実な進歩が見られる。ライブビューでのAF動作速度の向上やメニュー配置、インターフェイスの改良で扱いやすさも向上している。オートライティングオプティマイザや高輝度階調優先機能で今回は満足な性能が得られなかったが、それはX3も同じ。撮影条件によっては効果的な結果が得られるX3と同等の効果がX4でも得られると思われる。
ここまでの高性能が必要ない人にはX3でも十分だろうが、ライブビュー+コントラストAFの速度はコンデジからのステップアップユーザーでも不満のない速度で動作する。少しでも先を見て長く使いたいならX4を選んだほうが良い。
最高感度時の画質や安定したホワイトバランスはアマチュアはもとより、プロユーザーでもサブ機として満足できる性能を持っている。
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