環境意識が問われる「ECO」時代の昨今、企業で使われる膨大な書類の削減も大きな課題。その一環として大和証券は、NECが開発した電子ペーパーでさらなるペーパーレス化に着目した。
大和証券(株)とNEC(株)は4日、NECグループが新たに開発した電子ペーパーを大和証券の各店舗に導入したと発表した。これは、来店客に向けた新商品やキャンペーン情報などを配信する目的で開発されたもの。すでに第一弾として、本店に計6台の電子ペーパーのプロトタイプ版を1日から導入している。
導入メリットは宣伝活動におけるコスト削減はもちろん、店舗におけるリアルタイムな情報提供ができること。そして環境への配慮だ。さらに将来的には、大和証券からの最新情報を顧客自身が店舗に向かわずとも自宅でじっくり閲覧できる仕組みを目指すとしている。
大和証券はこれまで、事務帳票の電子化や電子申告システムなどを導入するなど社内のペーパーレス化に意欲的。その次のステップとして同社が着目したものが上記のECOとコスト削減、情報提供の効率化が図れる電子ペーパーというわけだ。
本製品のサイズは、幅258×奥行き6.6×高さ330mmで重量は800g。液晶モニターの解像度は1600×1200ドットで、モノクロ表示。
両社は、今回の導入実績を踏まえ、顧客や企業のニーズに応えられるさらなる可能性を考えていきたいとしている。