スペック的には現行のスマートフォンでは
ハイエンドクラスの「Nexus One」
登場前から話題になっていたグーグルのAndroid携帯「Nexus One」。筆者も入手して、いろいろと触ってみたが、ASCII.jpでもすでにレビューが掲載されているので(関連記事)、中身の考察的な部分も含めて紹介していこう。
改めてスペックについて整理しておくと、Android OS 2.1を搭載し、ハードウェアはHTCが製造している。静電容量方式と思われるタッチパネルを搭載し、表示はWVGA(800x480ドット)の有機LED(AMOLED)を採用する。CPUには、Qualcomm QSD 8250(SnapDragon)でクロック周波数は1GHzである。メインメモリは512メガバイトだ。携帯電話としては3G(W-CDMA)/2G(GSM)に対応、HSDPAで最大7.2Mbpsの受信、HSUPAで2Mbpsの送信が可能である。
起動すると、目につくのは、動く「ライブ壁紙」だ。デフォルトでは、10種のライブ壁紙が組み込まれており、そのうち「ネクサス」という壁紙が最初に表示されている。これは、格子上の背景でドットが線を引きながら動くもので、タッチしたところから、ドットが四方に飛び出すような反応をする。
標準で組み込まれているアプリケーションも、HT-03A(Android OS 1.6を搭載)などすでにおなじみのAndroid端末から比較すると、いくつかの違いがある。ただしこれらの追加機能の大半は、1.6の次のバージョンとなる2.0ですでに組み込まれているもので、2.1では前述のライブ壁紙を除くと細かな修正や内部的なAPIセットの追加などが変更点が中心だ。
なお2.0では複数のアカウントを利用できるようになり、これにともなって、アドレス帳やメールなどが複数アカウント対応した。また、メールソフトは標準ではGmailアカウントを使うが、それ以外のメールアカウントも登録でき、マイクロソフトのExchangeとの接続もサポートしている。