Intelチップセットの歴史 その4
Pentium 4~Core 2時代を支えたi915~965チップセット
2009年12月07日 12時00分更新
次にこれらの派生型であるが、まず1066MHz FSBのPentium 4/Pentium D登場に対応して「Intel 925XE」が登場する。これは単に925Xの仕様変更だ。メインストリームでは、915Pから低価格向けにDDR2対応を削った「Intel 915PL」。同じく、915GからDDR2対応を削った「Intel 915GL」が登場する。またCeleron向けに、915GVから800MHz FSB対応まで削って、さらに価格を下げたローエンドの「Intel 910GL」も2004年末に登場する。
ちなみにICH6に関しては、ベースとなるICH6のほかに、4つのSATAポートでRAID0/1/0+1と独自の「Matrix RAID」を構成できる「ICH6R」が登場する。SATAポートがNCQ(Native Command Queuing)に対応した「SATA II」相当(速度は150MB/秒のまま)になり、「AHCI」(Advanced Host Controller Interface)をサポートしたのもICH5と比べて強化された点だ。
DDR2世代に完全に移行したIntel 945
これに続き、2005年にはDDRのサポートを全面的に削減した「Intel 945」ファミリーが登場する。ベースとなるのは「Intel 945P」で、1066MHz FSBとDDR2-677への対応、「ICH7」への対応が主な改良点である。
945Pに内蔵GPU「GMA950」を追加したのが、「Intel 945G」となる。GMA950は動作周波数が400MHzまで引き上げられ、DirectX 9.0c対応になったが、相変わらずVertex Shaderはソフトウェアのままである。
さらに、945Pに2プロセッサー対応を追加し、DDR2-400や533MHz FSBのサポートを削る代わりに最大8GBにメモリー搭載量を増やし、最適化技法も取り入れたのが「Intel 955X」であり、こちらは後にDDR2-800のサポートを追加した「Intel 975X」になる。
一方バリュー向けとしては、まずIntel 945GからPCI Express x16や1066MHz FSB/DDR2-800のサポートを削った廉価版「Intel 945GZ」が登場する。これはIntel 910GLの後継と考えればよい。また2006年5月には、945Pの低価格版として1066MHz FSBとDDR2-677のサポートを削った「Intel 945PL」も投入される。
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