洗練されたタッチ機能が使いやすい
タッチPCを早くから手がけていたHPだけに、その機能は洗練されている。同社独自のタッチ対応ソフトランチャー「HP TouchSmart」がその中核となる。HP TouchSmart起動中は、画面中央に実行中のソフトが表示され、画面下段には実行していないソフトがアイコンで並ぶ。
画面上部に表示されているソフトは常に動作していて、フリックまたはスクロールして、ソフトを切り替えて使える。動作中のソフトを終了する場合は、下段にウインドウごとドラッグすればいい。逆に、下段のアイコンを上部にドラッグすれば、常時起動させておくことができる。標準では「チュートリアル」「音楽」「ビデオ」「キャンバス」「メモ」「ブラウザ」が常時起動ソフトとなっている。
タッチ状態での操作感は良好だ。フリックやスクロールによる画面の表示切り替えもスムーズで、写真を表示する「ピクチャ」などにおける拡大/縮小/回転といった操作も快適だ。
なお、下段のアイコン化されたソフトをダブルタップして起動すると、そのソフトを全画面で起動できるが、ほかのアプリに切り替える場合にはいったんTouchSmartのホーム画面に戻る必要がある。上部で常時起動状態にしておくと、横スクロールによって各ソフトを容易に切り替えできる。タッチモードに常駐して、複数のソフトを素早く切り替えて使えるのはとても便利だ。
ただし、常時起動ソフトが増えすぎると当然ながら動作がもっさりしてくる。試用では、7ソフト同時起動ぐらいからタッチ操作と各ソフトの動作が重くなりがちになった。常時起動ソフトは4~5ソフトにとどめるのが無難だろう。
明確に切り替えられる通常操作とタッチ操作
前述のとおりTouchSmart 600では、HP TouchSmartによって、タッチ対応ソフトを一括で操作できるようになり、パソコンの操作環境全体をタッチ操作中心に切り替えられる。ユーザーにとっては、TouchSmart中には「いまはタッチだけで操作している」という意識が強くなるのではないだろうか(もちろん、TouchSmartを実行していなくても、Windows 7やアプリケーションはタッチで操作できる)。
TouchSmartではほぼすべての操作をタッチでできるので、ユーザーはキーボードとマウスの存在をほぼ無視できる。マウス中心にデザインされた通常のWindowsやアプリケーションと、タッチ操作メインのTouchSmartとの切り替えが明確である点は、Windowsタッチ対応PCとして高く評価できるのではないか。
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