最新のレーザートラッキング技術を使い、普通のマウスが動作しないガラス面やぴかぴかの漆塗りデスクでも使えるマウス「Performance Mouse M950」(以下M950)がお目見えした。同社のフラッグシップマウス「MX Revolution」の後継と言える製品で、デザインも似ているが、細かい部分が多数改良されている。実機を試用できたので、早速レビューしてみよう。
ピカピカに磨いたガラステーブルの上でも普通に動く
M950はレーザーセンサーを搭載した9ボタンマウスだ。同社が「Darkfieldレーザートラッキング」と呼ぶ技術を採用しており、ガラス面でも利用できるのがウリだ。早速、リビングのガラステーブルで使ってみた。筆者はリビングでパソコンを操作することが多いのだが、通常のマウスでは使い物にならなくて困っていた。
付属の小型レシーバーをパソコンにつながったUSB端子に装着すると、自動でドライバーを認識し、使えるようになる。その後、ガラス面で動かしたところ、まったく普通に操作できた。マウスの最大解像度が1500dpiと細かいため、なめらかに動く(100~1500dpi、100dpi刻みで変更可能)。試しに部屋の照明を明るくしたり切ったりしたが、動作に支障はない。暗視野顕微鏡で使われている技術を採用しているとのことで、ガラス面をピカピカに磨いてみても問題なし。ガラステーブルでも普通に利用できる。テーブル面の保護のために、ガラスや透明なビニールを敷いている場所もOKだ。試しに鏡の上でも動かしてみたが、これまた普通に動いた。
大きめのボディに多機能を凝縮
サイズは幅83.5×奥行き128.3×高さ47.0mm。似たデザインのMX Revolutionよりも数ミリずつ大きくなっているが、重量は変わらず147g。親指を沿える部分が大きくえぐれており、右手がフィットするデザインになっている。左右ボタンの押し応えは軽く、ボタンが大きいので使いやすい。思いっきり押せば、頂上部分でも反応する。押したときのクリック音は大きめだ。
スクロールホイールは大きめで回しやすい。左右に倒しての水平スクロールにも対応しており、倒す角度によってスクロールスピードが変わる。横長の表を扱う際などに便利だ。ただ、ホイールを横に倒したときのクリック感がまったくないので、ぬるっとした印象を受ける。
ホイールの下側中央にあるのは、スクロール方式の切り替えボタン。ホイールを少し回すごとにクリック感のある一般的な方式と、クリック感をなくした状態で回転する高速スクロール方式を選択できるのだ。この高速スクロールはMX Revolutionにも搭載されていた機能で、高速スクロール時に思いっきり回すと、10秒以上回転している。売り文句である1万行スクロールなど一瞬だ。
筆者は普段クリック感のあるラチェットスクロールを使用し、Excelの大きな表や縦長のウェブページを閲覧する際に、高速スクロールを利用している。どちらかに限定した方がよいという方も多いが、筆者としては両方使えるのがありがたい。
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