11月4日、エーピーシー・ジャパン(以下、APC)が同社としては最大容量のUPS「Symmetra PX 160kW」を発売する。パワーモジュール10基、バッテリーモジュールを36基(最大搭載数)搭載した場合は、160kWのサーバー機器の電源バックアップを、約21分間確保できるという。
Symmetra PX 160kWは、同社のモジュール型UPS「Symmetra PX」シリーズの製品。同シリーズは、パワーモジュール(UPS部分)、バッテリモジュール、インテリジェントモジュール(制御系)の3つの主要部品を独立させることで、たとえば段階的な電源容量の増設などが可能となっている。Symmetra PX 160kWもまた、1台16kWのパワーモジュールを2~10基(32kW~160kW)まで段階的に増設可能。そのほか、ラックへの給電ブレーカー部分である出力分岐回路もモジュール型になっているため、給電を止めることなく電源や回路の交換や増設もできる。
さらに、APCが提供する電源管理ソフトウェア「PowerChute Network Shutdown」を併用すれば、電源障害時の安全なシステムシャットダウンや、再起動のスケジュール設定も可能になる。
APCが提示している標準価格は、電源容量32kWのIT機器を5分バックアップする設定の場合、税込みで約800万円となっている。