9月30日、NECは過酷な環境での利用を想定したレイヤ3スイッチ「UNIVERGE QX-S3710P」の発売を開始した。-10℃~+60℃という温度下での動作を保証するため(他製品は0℃~45℃)、高温・低温な環境でも動作。また、ファンレス設計の採用により、防塵性能も優れる。道路や鉄道、空港、電力施設、工場など過酷な環境下におけるIPネットワークでの利用が実現可能になるという。
障害をいち早く検知するためのアラームポートを搭載し、外部ブザーの鳴動や、警告ランプの点灯が可能。また、障害時に経路の切り替えを行なうリングプロトコルも搭載した。
21(W)×27.5(D)×4.4(H)cmとサイズもコンパクトで、重さ2.3kgと軽量。NEC独自の電源設計や省エネ部品の採用で、15.5Wの低消費電力も実現した。ポートは10/100BASE-TX×8、1GbpsのSFP×2を搭載し、IPv4/v6での各種ルーティングプロトコルのサポートのほか、VLAN、STP、リンクアグリゲーション、IEEE802.1X、QoS、SNMP、マルチキャストなどの各種プロトコル・技術に対応する。価格は57万8000円で、10月28日に出荷の予定。