数の多いWindows Server
ではWindows Serverはどうだろう。クライアントと異なり、サーバには主流製品である「Windows Server 2008」のほかに、多くの派生品があることを考慮する必要がある。
まず、Windows Server 2008のSKUは、基本的には以下の3種類である。これはWindows Server 2008でも踏襲されると考えられる。
(1)Windows Server 2008 Standard
小規模環境向け
(2)Windows Server 2008 Enterprise
大規模環境向け
(3)Windows Server 2008 Datacenter
ミッションクリティカル用途および大規模仮想環境向け
いわゆる「標準製品」はWindows Server 2008 Enterpriseとなっており、Standardは機能縮小版である(寿司屋が一番安いメニューを、「下」ではなく、普通の意である「並」と呼ぶのと同じ考えだ)。
Windows Serverには、クライアントのような複雑な関係はない。ただし、サーバ製品には、主力製品以外に以下のような多くの派生版がある。
(1)Windows Web Server 2008
小規模なWebサーバ用
(2)Windows Server 2008 for Itanium
Itanium専用バージョンのWindows Server
(3)Windows HPC Server 2008
ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)専用バージョンで、多数のサーバをまとめ、高速な数値計算機能を提供する
(4)Windows Small Business Server(SBS) 2008
Windows Server 2008にExchange Serverなどを組み合わせたパッケージ製品で、75クライアントまでをサポート
(5)Windows Essential Business Server(EBS) 2008
SBSと同様のコンセプトで300クライアントまでサポート
そのほか、現在はWindows Server 2003ベースのWindows Storage ServerやWindows Home Serverも、Windows Server 2008ベースに移行するはずだ。
(次ページ、「将来のWindows Server」に続く)
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