SOHOだけじゃなくホームサーバとしても活躍!
Windows Server 2008 Foundationのスペックは、次のようになっている。ここではStanderdとの機能を比較してみた。
FoundationとStanderdの比較表 | ||
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機能 | Foundation | Standard |
プロセッサ | 64 ビット | 32 ビットおよび 64 ビット |
サポートする最大プロセッサ数 | 1 | 4 |
最大メモリ (64ビット) | 8 GB | 32 GB |
Hyper-V (仮想 OS インスタンス数) | - | 1 |
ユーザー数 | 15 | 無制限 |
SMB コネクション数 | 30 | 無制限 |
RRAS コネクション数 | 50 | 無制限 |
TS Gateway コネクション数 | 50 | 250 |
Active Directory ユーザーアカウント数 | 15* | 無制限 |
*既存の Active Directory ドメインへの追加は推奨しません。
価格が安いぶん機能に制限がかかっているが、プリンタとファイル共有、社内外のWebサーバ(外向けのサーバが同居するのは怖いが……)を兼用するぐらいならじゅうぶんのスペック。
注意する点としては、ユーザー数の制限だ。15人までしか対応していないので、16人にアカウントを発行しなければらない場合は使えない。とはいえ、SOHOならじゅうぶんのユーザー数だろう。
Windows Server 2008の特徴でありながら、まったく利用できないHyper-Vが気になるところだろう。この機能は、1台のサーバでWindows Server2008と同時に別のOSも稼動するというものだ。クライアントから見ると別のサーバがあるように見えるが、実は1台で動いていることからサーバ仮想化などとも呼ばれる機能。とはいえ、SOHOではまず必要ない機能なので使えなくてもいいだろう。
Windows Server 2008 Foundationでは、CPUが64ビットに限定されている。でもこれは痛鯖が64ビットのCeleron 430 1.8GHzを使っているので問題なし。なおプロセッサ数は、コアの数じゃなく、マザーボードに刺さってるCPUの数なので1となっていてもご安心を。
メモリの8GBという上限も、かなりサービスされている感がある。アプリケーションを動かすわけじゃなければ、1GBもあればサクサク、512MBでも動くはず(若干HDDがガリガリ言うかも?)だ。その他ネットワーク関連にも制限が設けられているが、15名程度であれば、この制限に泣かされるということはまずない。
まさにSOHOお勧めのサーバ用OSだ。がっ! この価格と手軽さならファミリーのホームサーバにも便利。プリンタの共有はもちろん、テレビを録画してサーバにためておけば、リビングの40型液晶で見たり、ベッド脇のノートで見たりもOK。アクセス制限もかけられるので、重要なファイルは管理者のお父さんだけがアクセス可能に、アニメやドラマは家族にもアクセス可能にするものの削除・変更は不可能にといった感じで管理できる。Windows Vistaなどでも同様のことは可能だが、安定性とネットワークに載せたときのセキュリティを考えるとWindows Server 2008 Foundationに軍配が上がる。
常時稼動させておくサーバって電気代いくらかかるんだよ? という人も多いだろう。地域や時期、契約によって電気代は変わるが、筆者宅の場合は60A契約で3段料金まで行ってしまうので、ちょっと高めの6000~7000円/月台ぐらいだ。これでファミリーのハッピーサーバライフが送れて、ネットワークのセキュリティが守れれば安いモンだ。こまめに電源を切って電気代を安くあげるという手もあるが、それだとサーバーの用を成さない本末転倒になっちゃうんでスルー方向で……。
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