お子さんがお誕生日のケーキのロウソクを吹き消す瞬間というのは、ある意味大事なシャッターチャンスである。しかし、暗い室内で起こる一瞬のイベントをうまく撮影するのはなかなか難しい。
しかし、撮影状況によってカメラの設定を変更することで、より適切な露出の組み合わせや色で撮影することができる。
デジタル一眼カメラにも、コンパクトデジカメほどではないにしろ、いくつかの基本的な「シーンモード」が搭載されている。今回はそのシーンモードの画質を比較してみた。
評価するデジタル一眼
シーンを選ぶだけで最適な撮影設定になる
大抵の機種には人物、風景、スポーツ、夜景(+人物)といったシーンモードが用意されている。いくつかの例を挙げると、人物撮影用の「ポートレイトモード」では、背景がぼけやすいように絞りを開け、肌色をキレイに見せるために色温度の設定を上げる(赤く写る)、もしくは赤系やピンク系の色の彩度を上げる、シャープネスを下げるといったような効果が得られる場合が多い。
また「風景モード」では、緑や青の発色が良くなり、隅々までシャープな絵になるように絞りが絞られ、シャープネスが強くなるなど、単純にシャッタースピードと絞りだけではない部分まで設定が変更される場合が多い。
これらのことを自分でやろうにも結構難しく、なにをどのように変えたら効果的なのかは解らない人が多いだろう。自分が今撮ってるシーンがどのようなシーンなのか、風景なのか人物なのか動いてる被写体なのか、それさえ判断がつけばカメラに用意されているシーンモードを選ぶだけで適切な設定での撮影ができるのだ。
次ページからは、各機種のシーンモードを比較してみよう。なお、今回試用したソニーの「α380」は画質が最終仕様ではないため画像の掲載は見合わせている。ご了承願いたい。
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